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その洋服、捨てないで! 世界で広まる古着回収ボックス

2012.06.23 宮原 桃子

フェイスブックを通じてドイツで広まっている「GIVEBOX」(デュッセルドルフで) photo by Momoko Miyahara

米ニューヨークでは、年間約20万トンもの洋服やリネンなどの繊維製品が捨てられていると言われています。そこで2011年5月に登場したのが、アパート内に古着回収ボックスを設置する「Re-fashioNYC」プロジェクト。固形廃棄物75%減を長期目標に掲げる市が、ホームレスや低所得のHIV/AIDS患者を支援する団体「ハウジング・ワークス」に委託して行っています。10世帯以上のアパートであれば、依頼すると回収ボックスを設置してもらえ、回収された古着は、ハウジング・ワークスが市内で運営するリサイクルショップなどで販売。収益はすべて同団体のHIV/AIDS患者支援事業に充てられます。

Creative Commons:ReFashioNYC from Kela Walker on Vimeo

ボックス設置や古着回収にかかる費用は、すべてハウジング・ワークスが負担するため、アパートの住人側の負担もなく、不用になった洋服をアパート内のボックスにいれるだけで寄付できる手軽さが評判を呼んでいます。この1年間で、124トンもの古着が回収され、ゴミ削減やそれに伴う二酸化炭素排出量の削減につながっただけでなく、HIV/AIDS患者支援にも貢献しています。

こうした動きは他国にも見られ、例えばドイツでは路上に設置された古紙やビンなどのゴミ箱と並んで、古着・古靴回収ボックスがあります。回収された古着は、主に非営利団体を通して、古着販売や繊維の再利用など様々な方法で有効活用されます。また最近では、2011年にベルリンで生まれた不用品交換ボックス・プロジェクト「GIVEBOX」が、フェイスブックを通して人気に火がつき、ドイツ各地(フェイスブックで確認できる都市は40都市)のみならず、フランス、オランダ、米国、カナダ、ブラジルなど各国に広まっています。このプロジェクトの主体となる団体は特になく、あくまで各地の個人やコミュニティーが自主的に立ち上げて運営しており、ボックスには誰でも洋服や雑貨などの不用品を置くことができ、誰でもそれを持ち帰ることができるというシステムです。

古着が手元にあっても、フリーマーケットやネットオークション、NPOへの寄付などの手続きを面倒に感じたり、そのような機会がタイミングよく見つからなかったなどの理由で、つい捨ててしまったという経験がある人も多いのでは。そんな時、このような回収ボックスが身近にあれば、それだけでゴミの削減に大きく貢献するのではないでしょうか。日本でも、このような回収ボックスをまず自治体やコミュニティー単位で始めてみてはどうでしょうか。



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宮原 桃子