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PLA-PLUSプロジェクト 今度は幼稚園で携帯回収へ

2014.03.19 平澤 直子

Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by Adrian Clark

神奈川県横浜市のある幼稚園では、園児の家庭で不要となった携帯電話を回収する取り組みを行っています(回収期間は2月17日から3月15日まで)。これは、以前地球ニュースでも紹介したPLA-PLUSプロジェクトの関連企画で、同プロジェクトのサポート企業である同園が、同じくサポート企業であるNTTドコモのケータイリサイクル事業に賛同して始めた、携帯電話回収実証実験です。

この実験では、園児にPLA-PLUSプロジェクトでお馴染みのハチのキャラクターの描かれたケータイリサイクル封筒を配布。園児と保護者が自宅にある不要になった携帯電話を封筒に入れて園に持ち込み、NTTドコモが回収後に携帯電話をリサイクルします。期間内には、このハチのキャラクターが園を訪れ、活動をPRする場面も見られました。

なお、この実験は、園児のリサイクル意識・環境貢献意識を啓発し、環境教育およびESD(持続可能な開発のための教育)の普及を推進するものでもあります。日本ユネスコ国内委員会によれば、ESDとは、環境、貧困、人権、平和、開発といった様々な課題を自らの問題として捉え、身近なところから取り組むことにより、それらの課題の解決につながる新たな価値観や行動を生み出すこと、そしてそれによって持続可能な社会を創造していくことを目指す学習や活動です。つまり、ESDは持続可能な社会の担い手を育む教育なのです。2002年、日本政府とNGOによる提案を受け、2005年から2014年までの10年間を「国連持続可能な発展のための教育(ESD)の10年」とすることが国連総会で決議されて始まったもので、今年はその最終年となります。

ESDは主にユネスコスクール(ユネスコ憲章に示されたユネスコの理念を実現するため、平和や国際的な連携を実践する学校)で実施されていますが、実施母体は必ずしもユネスコスクールである必要はありません。今回の幼稚園での携帯電話回収実証実験も、来年度には日本全国200の幼稚園へ発展する予定です。幼稚園児の身の回りにはプラスチックのおもちゃも多いことから、この実験を通してリサイクルという概念を園児に広めることで、携帯電話やプラスチックを含むほかの資源のリサイクルも、園児や保護者に、そしてその身の回りの人へと広まっていく効果も期待されます。あなたの卒業した幼稚園、お子さんの通われている・通われていた幼稚園にもハチが飛んでいくかもしれません。乞うご期待!



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平澤 直子