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熊本市が世界で1000番目のフェアトレード・タウンに!

2011.07.02 宮原 桃子

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(c) フェアトレード・シティ推進委員会


2000年に英国から始まったフェアトレード・タウンが、6月4日に世界22カ国1003に達しました。記念すべき1000番目には熊本市を含む12の街が登録され、熊本市はアジア初のフェアトレード・タウンとなりました。

フェアトレード・タウンとは、地域の役所や企業、お店、学校などでフェアトレード商品が広く浸透し、その普及を継続して推進する自治体のことを言い、各国のフェアトレード認証機関が認証を行っています。欧米を中心に普及し、例えばドイツでは2009年の制度開始以来、2年半で41の街が認証を受けました。最近ではフランクフルトやハンブルクなど大都市も次々と認証されました。ドイツ初の認証タウンであるザールブリュッケン市では、通りの大半の店がフェアトレード商品を扱う「フェアトレード・ストリート」が最近誕生するなど、さらなる進展が見られます。認証により地域のフェアトレードに対する意識が高まるとともに、街のPRや社会的地位の向上につながっているようです。

日本では、この4月に認証機関として社団法人フェアトレードタウン・ジャパンができ、熊本市が初めて認証されました(同市では「フェアトレード・シティ」と呼ぶ)。市内で「らぶらんどエンジェル」などのフェアトレード店を経営し、「フェアトレード・シティ推進委員会」代表を務める明石祥子氏を中心に、2003年から推進運動が始まりました。1万人の市民から署名を集めるなど早くから活発な活動を展開。市内に約90のフェアトレード商品取扱店があるほか、市議会が昨年12月に「フェアトレードの理念周知」を求める決議を可決するなど、市全体で取り組んでいます。現在、名古屋や札幌なども認証に向け活発に動いています。

明石氏によると、今回の認証を受け国内外から大きな反響があるとのこと。フェアトレード・タウンになることで、フェアトレードのさらなる普及や街の社会的意識の高まりが期待できるほか、グローバルに街をPRすることもできます。あなたの街がフェアトレード・タウンになる日も、そう遠くないかもしれません。




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宮原 桃子