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大英図書館が手のひらに 蔵書4万5000点がiPadアプリとして公開中

2011.08.10 関 和音

British Library - Books Behind Glass:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by Tina Hsu

あなたは19世紀に出版された本を読んだことはありますか?
本が好きな方や歴史に詳しい方は「はい」と答えるかもしれません。しかし、二次資料に目を通したことはあっても原書を読んだことは無いという方も多いのではないでしょうか。そんな方は、是非このアプリをチェックしてみてください。

『資本論』の著者として有名なカール・マルクスが亡命中に通いつめたことでも知られるイギリスの大英図書館。その蔵書のうち、19世紀に出版された歴史的価値の高い本が現在iPadアプリとして公開中です。BiblioLabs社により開発されたアプリは6月にApple Storeにて無料公開され、8月2日の時点で公開点数は約4万5000点に達しました。チャールズ・ディケンズの『オリバー・ツイスト』などの名作小説をはじめ、詩や哲学書、自然史まで幅広いジャンルの書籍が集められています。

すべての書籍はスキャン画像にて収録されており、古本ならではの黄ばみや挿絵の繊細なニュアンスを楽しむことが出来ます。また電子書籍ならではの工夫として、好きな作品のリストを作ったり、友人に面白いと思った作品をシェアするなどの機能が備わっています。

大英図書館の蔵書のiPadアプリ化は現在も継続中で、6万点以上を集めた本アプリの有料版(月額1.99ポンド、約250円)が今年度中にリリース予定です。また、Googleとの共同作業で18世紀から19世紀の25万冊を電子化し、オンライン上で無料公開する計画も進んでいます。

私たちとはまた別の時代を生きた先人たち。彼らは何を見て、何を考えたのか。たまにはふと気を抜いて、19世紀の英国の詩人の言葉に触れてみるのも悪くないものですよ。



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ロンドン、イギリス (ヨーロッパ/ロシア

関 和音