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戦いの中に灯る希望の光、コンゴの青空オーケストラ

2010.10.14 宮原 桃子

現在日本では、コンゴ民主共和国の車いすバンドを描いた映画「ベンダ・ビリリ!~もうひとつのキンシャサの奇跡」が公開中ですが、ドイツでもコンゴのアマチュア・オーケストラを追ったドキュメンタリー映画「キンシャサ・シンフォニー」(監督:クラウス・ヴィシュマン、マルティン・バウアー)が公開中。ドイツ各地で上映され、貴重なドキュメンタリーとして話題を集めています。

楽団員は、家賃を払えず家を追い出されそうなシングル・マザーや屋台の売り子、理容院や薬局で働く普通の人々。生活は苦しくても、クラシックに魅せられた彼らは仕事を終えると集まり、ときに市場の裏手で、ときに停電の闇の中で、懸命にベートーベンの第九などの練習を重ねます。オーケストラを通じて、コンゴの暮らしの苦しさと希望が描かれています。

コンゴでは、1998年の紛争勃発以来、推定540万人が命を失ったと言われ、2002年の和平成立後も東部地域で武力衝突が続いています。10月1日、国連は03年までの10年に渡る同国での人権侵害や大量虐殺に関する調査報告を発表。さらに、国連のその後の調査でも、昨年だけで9000件以上のレイプ被害があったと報告されています。今年に入っても被害は収まらず、7-8月にも500件以上の集団レイプ事件が発生、被害者の中には7-15歳の少女も多く含まれるなど悲惨な状況です。現地で活動する国際援助団体・オクスファムによると、これらのレイプ事件には、反政府武装勢力のみならず、本来国民を守るべき同国軍も関与していたということです。

今回公開された2つの映画は、人々の夢や情熱というポジティブな面を描きつつも、コンゴの危機的状況を考えるきっかけを投げかけているのではないでしょうか。



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このニュースの地域

キンシャサ、コンゴ (アフリカ

宮原 桃子