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被災したペットたちの厳しい「避難生活」

2012.03.19 奥山 賢治

「SORA」のシェルターで photo by Miyuki Toritani

東日本大震災から1年が過ぎた今もなお、34万人余りが全国各地で避難生活を余儀なくされていますが、家族の一員として飼われていた犬や猫も飼い主を失い、長期間にわたって路頭に迷っています。

福島第一原発事故による警戒区域内では、まだ、犬や猫が取り残されています。そのため、環境省と福島県は継続的な集中保護活動を実施、1月末までに犬407頭、猫228頭を保護。しかし、こうして保護された犬や猫の多くが飼い主不明や所有権放棄などにより、福島県内のシェルター(動物飼養施設)などで避難生活をしています。

各シェルターで働くスタッフは日夜休むこともなく、犬や猫の食事やケージ清掃などのケアに追われており、人手・資金・物資不足が深刻です。そのため、ボランティア募集、義援金や支援物資の受け入れは引き続き行われています。「福島県動物救護本部」や一般社団法人「SORA」などのシェルターでは、保護した犬や猫の情報公示を行い、元の飼い主を探すとともに、新しい飼い主やホストファミリーも募集しています。

尊い命を奪ってしまった震災と、人災とも言われる原発事故。集中保護は犬や猫たちの繁殖期を前に、3月にも3回に分けて19日まで実施されました。 まだ、復興への道のりを歩み出したばかりですが、人だけではなく、犬や猫たちにも、安心できる暮らしが早く訪れることを願っています。



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福島、日本 (日本

奥山 賢治