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Art & Design

シェアアトリエ「KANAYA BASE」でまちおこし

2013.01.24 加藤 彩菜

内房の海が望めるKANAYA BASE    写真提供:KANAYA BASE

東京から電車で約3時間。内房のおだやかな海と、そびえたつ鋸山にかこまれた千葉県の富津市金谷で、20代の若者たちが企画したユニークな「まちおこし」が行われています。実際に訪れてみた金谷では、電車を降りると吹き抜ける潮風が気持ちよくて、なんだかちょっとした旅を楽しんでいる気分になります。

拠点となるのは、金谷の中心部で10年間放置されていたホテルと植物園跡地。NPO KANAYAの金子愛さんと西田直人さんが中心となり、多くのボランティアとともに、去年の2月から床剥(は)がしやペンキ塗りを始め、同年8月に誰もが自由に創作スペースとして利用できるシェアアトリエ「KANAYA BASE」がオープンしました。

現在入居しているのは、机やいすを手作りする家具クリエーターや、かつて房州石の採石場として栄えた金谷の石を使って創作活動する彫刻家、ツリーハウスクリエーターなど。KANAYA BASEでインターンをしている小川涼さんが「都会みたいに便利ではないけど、地元の人は温かいし、モノを買うより作るほうが楽しい」と言っていたのが印象的でした。

「KANAYA BASE」はアーティストやクリエーターだけでなく、老若男女関係なく、金谷に住む人、金谷を訪れる全ての人が、「つどい、つながり、つくる」ことを通して、それぞれが持っている知恵や技術を十分に生かすことのできる持続可能なコミュニティーを目指しています。

つながる場所づくりの一環として、これまでには金谷小の児童たちが金谷石の採掘体験をしたり、地元の料理上手なおばあちゃん「なべちゃん」の手作りご飯が様々なイベントでふるまわれたりー。金谷らしい企画や人々の温かさが共感を呼び、年齢や職業を超えた様々な交流が生まれています。

今月12日から14日には金谷美術館の企画展に合わせた関連イベントとして「フラードーム」という球状の建築物を作るワークショップが開かれました。完成した作品は3月までKANAYA BASEや美術館内に設置されます。27日にはバレンタインのキャンドルワークショップなども予定されており、今後も楽しいイベントが満載です。

こういったあたらしいスタイルのまちづくりをしているKANAYA BASEにこれからも注目していきたいです。



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加藤 彩菜