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UAEの「新聞バッグ少年」が国際子ども環境会議に参加

2011.10.06 高橋 彩

アブドゥルくんがバッグの素材にしているUAEの英字紙「Gulf News」 (c)Aya Takahashi

UAEの英字新聞、「Gulf News」を使ってエコグッズを作り続ける「新聞バッグ少年」、アブドゥル・ムキートくんが10月1日までインドネシアで開催された「トゥンザ国際子ども青年環境会議」に参加、注目を集めました。

アブダビに住むインド人のアブドゥルくんは10歳。学校で「レジ袋使用禁止」というテーマで環境デーが行われたときに、身近な新聞紙からエコバッグを作ることを思いつきました。その後もアブドゥルくんは毎週水曜日、近所の商店に自作のエコバッグを持っていき、レジ袋の代わりにそれをお客さんに使ってもらう環境運動を続けました。商店に行くときは、上着でなく自作の「ペーパージャケット」をはおり、エコバッグにはポケットもついていました。彼の情熱に感銘を受けた母親は、この活動を他の子どもたちにも広めたいと考えました。「子どもたちがみんな、エコバッグを毎日10個ずつ作れば、その結果は大きな違いを生むだろうし、テレビの前で過ごす代わりに社会に貢献できるでしょう」。ドバイではアブドゥルくんを先生に迎えたエコバッグを作るイベントも開かれています。

両親の知人から「Facebookで国連にリンクして彼の活動を知ってもらったらどうか」と勧められてリンクしたところ、アブドゥルくんの活動や他の子どもたちへの影響を知った国連環境計画(UNEP)スタッフが、トゥンザフォーラムにぜひ参加してほしいと彼を招待。アブドゥルくんは渡航前の取材で、フォーラムでは自身のエコ活動のほかにUAEの歴史や文化について発表すると話していました。

UNEPとインドネシア政府が共同で運営したこのフォーラムは、世界中から集まった1400人の子どもや若者が彼らの役割を話し合い、「グリーン・エコノミーと持続可能なライフスタイルを通じて未来を再構築する」をスローガンとする次回の国連持続可能な開発会議、「リオ+20」にて提案することを目的としています。

子どもたちの柔軟で自由な頭で考え、その活動を広めていくことで現在のライフスタイルも少しずつ変わっていくのかもしれません。アブドゥルくん、いつか日本にもエコバッグ作りに来てくれるでしょうか。



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高橋 彩