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「技術力+途上国のニーズ」で問題解決めざすビジネスコンテストがキックオフ

2013.06.21 加藤 彩菜

東ティモールにて photo by See-D contest

モノやサービスがあふれかえっている今の日本。そんな中「本当に世の中のためになるものって何だろう?」「本当に必要とされているものって何だろう?」と考えた事はありますか?

See-D contestは「世界で本当に必要とされているモノを作って、必要とする人に届けたい」という思いから、途上国の環境・文化に合った「適正技術」のアイディアを競う日本で唯一のプロダクト&ビジネスコンテスト。途上国には水・医療・農工具など最低限の生活必需品にアクセスできず、貧困に苦しむ人々がたくさんいますが、日本の高い技術力が必ずしもそうした人々のニーズに対応しきれていないのが現状です。 そこで、もっと途上国側の実情に寄り添った技術を提供していくことを目的としています。2010年に活動を開始し、現在までに2回コンテストを行い、様々な世界を変えるタネを生み出してきました。

例えば、2012年の第2回コンテストで最優秀賞を受賞した「TranSMS」は地方産業発展の妨げとなっている東ティモールの「物流ハンディキャップ」に着目。具体的には配送を終えたトラックの帰り便を有効利用し、低価格で、効率的な輸送システムの構築を目指すというものです。運転手がスマートフォンの簡易な操作で積み荷の「御用聞き」を集約できるアプリの開発を進めています。

そして今年も第3回目のSee-Dコンテストが始まりました。6月16日に東京・六本木の政策研究大学院大学でキックオフシンポジウムがあり、これまでの受賞者チームによる活動報告がありました。コンテスト参加者は、実際に東ティモールを訪れ、現地の人とリサーチを行い、日本に帰国し徹夜でまた話し合ったそうです。現地で見つけた問題を本気で解決しようという熱い思いが伝わってきます。会場にはエンジニアやNGO・NPOの職員、医者、ライター、学生など様々な経歴を持つ人々が集まっていて、それぞれが途上国のために何かできないかと考えていました。

今後、See-D Contestからどのようなプロジェクトが立ち上がり、途上国で活躍していくのか非常に楽しみです! 現在、東京・新宿のJICA地球ひろばにて『See-D Contest適正技術展示会―世界を変えるタネを探そう―』(7月15日まで)が開催されています。



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