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Climate Change

モルディブ政府が海中で閣議。なんで!?

2009.10.22 橋本 淳司

モルディブ共和国政府が、10月17日、海中で閣議を行いました。モハメド・ナシード大統領と主要閣僚がスキューバダイビングギアを着用し、サンゴきらめく水深6メートルへ。大統領はダイビング・ライセンスを持っていましたが、ほかの閣僚は閣議に参加するため教習を受けました。

モルディブは、インド洋に浮かぶ26の環礁と1190の島から成る世界一の低海抜国。温暖化による海面上昇で、2100年には水没する可能性があると懸念されています。「海中閣議」は、今年12月にコペンハーゲンで開かれる「国連気候変動枠組み条約第15回締約国会議(COP15)」を見据えたもの。閣僚は身振り手振りで話し合い、ホワイトボードに印刷された文書に防水マーカーで署名。各国が団結し、二酸化炭素排出量の削減に取り組むよう呼びかける請願書が採択されました。モルディブのマウムーン・アブドル・ガユーム元大統領の言葉に、「私の国は皮肉にも、もっとも環境破壊に貢献していない国のひとつであるにもかかわらず、気候変動や温暖化による破壊的な影響を受ける国のひとつなのである」というものがあります。モルディブの二酸化炭素排出量は日本の1万分の1。モルディブの浮沈は主要国が握っているといえます。



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モルディブ (アジア/オセアニア

橋本 淳司