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カーシェアリング、バルセロナ事情

2009.07.20 森本 徹

車を買うことが本当に必要ですか? そんな疑問を投げかける「カーシェアリング」。カタルーニャ州政府や民間企業が共同経営する「avancar(アバンカー)」は、2005年からスペインでのカーシェアリングのパイオニアとして活躍しています。過剰な車社会の中、車を共有することで、個人の出費と環境汚染を抑えます。

会員は、乗りたいときに、乗りたい車種を選び、バルセロナにある37の駐車場から、24時間いつでも車を取り出せます。使用した時間(1時間3.10ユーロ/約400円)と走行距離(1キロ0.24ユーロ/31円)のみを車種によるレートで支払います。ガソリン、修理、駐車場、メンテナンス、車検、保険などの料金は、すべて年会費(30ユーロ/約4,000円)に含まれています。走行距離が年間1万5,000キロ以下ならば年間最高4000ユーロ(約52万円)の節約になります。

多くの利用者は、無駄な車での移動を避けるようになります。バス、電車、自転車と必要に応じた交通機関を使うようになるので、排ガス、ガソリン消費量、渋滞、車の過剰生産が減ることが証明されています。カーシェアリングを導入しているカナダ、ケベック州では、年間1人当たり60%のCO2削減できたそうです。

バルセロナでは昨年、2,000人が100台の車をシェアしています。会員は増える一方でアバンカーもサービスを拡大中です。



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