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糸で世界の子どもたちを結ぶ「Connection of Children」

2012.04.27 木村 絵里

加藤さん、田澤さんと帰国報告会で公開された糸 photo by Eri Kimura

自転車でユーラシア大陸を横断した横浜国立大学大学院生の加藤功甫さんと田澤儀高さんによる帰国報告会が、4月22日に東京都内で行われました。2人は2011年4月から2012年3月までの約1年間、旅をしながら「Connection of Children」というプロジェクトに取り組みました。

これは各国で出会った子どもたちに、20センチほどに切った糸を結んでもらい、世界中の子どもを糸を使ってつなぐというもの。田澤さんは「つながりが見えない時代だからこそ、目に見える形で表したかった」と話していました。この糸は旅が終わった際にはなんと全長1キロにもなったそうで、全部で5003人の子どもたちに結んでもらった、とのことでした。

旅のルートはユーラシア大陸の最先端であるポルトガルを出発し、ヨーロッパを走り、中央アジア、東南アジア、中国を通り日本へ。通過国は日本も含めて31カ国。走行距離は約2万キロで1日に80-100キロ走ったそうです。

時には砂漠のなか自転車を押して歩かなければならなかったり、強風で立っているのも大変な道を走ったりと、過酷な地域もあったとか。さらに食糧がつきそうになったこともありましたが、危険が迫る度に、現地の人たちの優しさに何度も助けられたといいます。

「この1年で記憶に残っているのは、誰かに泊めてもらったり、現地の人と一緒にお酒を飲んだりといった人とのつながりですね」と、田澤さんは改めてつながりの大切さを語っていました。それに対し加藤さんは「こうした経験は旅に出ないとできないのか、というと、そうではなく、日本にいてもできると思います」と付け加えていました。

今後は日本の子どもたちを結ぶために、小学校で講演をしたり糸を結んでもらったりしながら「Connection of Children」の活動を続けたいと2人。他にも様々なプロジェクトを考えているようで、これからの活動も楽しみです。



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