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学園祭の廃食油から、エネルギー循環を目指す「キャンパス油田」

2011.09.16 大野 多恵子

(株)ユーズ提供

いよいよ大学の学園祭シーズンですが、模擬店などで使われる天ぷら油は、相当の量。これをそのまま捨ててしまうには、あまりにももったいないし、地球環境にも良くないことです。そこで、廃食油の回収を行っている「TOKYO油田2017」(株式会社ユーズ)では、今年から「キャンパス油田」として、学園祭で出る天ぷら油を集めて、新たなエネルギー循環システムを作ろうと呼びかけています。「TOKYO油田2017」は、2017年には、東京で使われた全ての廃食油を、CO2を増やさない植物性ディーゼル燃料(VDF)などのエコ資源にしようというプロジェクト。

「キャンパス油田」では、回収した油を、まず工場でVDFにリサイクルし、次に開催される他大学の学園祭で、VDFをディーゼル発電機に入れて発電すれば、照明や音響など、学園祭で必要な電力を供給することができます。また、その学園祭で集められた廃食油は、次の他大学の学園祭の発電エネルギーに、と次々つながっていくネットワーク化をめざしています。

学園祭での廃食油回収は、2006年に始まり、次第に多くの大学で行われるようになりましたが、このネットワーク化については、今年が初めての試み。今年の「キャンパス油田」実施大学は7校で、参加大学はまだまだ募集中。このエネルギー循環によって、学園祭の輪、エコ・フレンドの輪も広がるばかりでなく、各大学で、地域住民から廃食油を回収することもできるので、大学と地域のつながりも強化できるというネットワークの広がりも期待されます。



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