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ミツバチ不足、農薬散布と因果関係?

2009.04.23 岩井 光子

イチゴ、スイカ、メロンなどの果物や野菜の授粉作業に必要なミツバチ。不足が世界的な問題となる中、日本でも21都県でミツバチが不足し、特に茨城、鳥取、青森など7県では最大1000万匹も足りないことが4月21日、農林水産省の 調査 で明らかになりました。

農水省は考えられる要因として、主な輸入先であったオーストラリアのミツバチに伝染病が広まり、女王バチの輸入が一昨年より全面ストップしていること、国内でもダニ被害などで働きバチが予定通り確保できないこと、また、農薬の影響の三つをあげています。

全国有数のイチゴ生産地として知られる栃木県では20日、県養蜂組合がJA全農栃木に対し、無線操縦ヘリからの殺虫剤散布に慎重に対応するよう異例の要請を行いました。

ミツバチ不足と農薬散布との因果関係について正式な調査はまだ行われていませんが、ネオニコチノイドなど最近開発された殺虫剤がミツバチに神経毒性を与えることを指摘する専門家もいます。

小野田正・県養蜂組合長は、「越冬したミツバチは例年なら今ごろ、どんどん増えているが、今年は増えない。このままでは秋からの花粉交配用ミツバチは、間違いなく不足する」と不安をあらわにし、早急な因果関係の調査を関係当局に求めています。



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