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「一杯のスープをつくる時間」に学ぶ自然の循環

2011.02.18 大野 多恵子

写真提供:Fujiyama Veggie

最高においしい一杯のスープを飲むために、半年前から器となる森の木を切ることからスタートして、畑では具材の野菜作り-。こうした体験型イベント「一杯のスープをつくる時間」を主催するのは、静岡県沼津市で農産物販売を行い、FujiyamaVeggie(フジヤマ べジー)の サイトを運営する小松浩二さん。

つくる人と食べる人の架け橋になりたいと願う小松さんは、「スープのなかに広がる生産者の思いと、それを包み込む器にも物語がある」という気持ちからイベントを企画しました。自然の恵みは、森→水→畑→川→海と循環しているから、「一杯のスープをつくる時間」を通して「その循環を感じてください」とのこと。

森の木を切るイベントは、すでに2010年12月5日に、天城山中で行われました。森林の整備を行っているNPO法人伊豆森林夢巧房研究所の協力で、集まった人たちはチェーンソーを使って木を倒していきました。切った木は、乾燥させて半年後に器となります。戦後に植林が進んだ伊豆の山々ですが、材木の需要が少なくなり間伐が行われなくなったのが現状。森の整備と、木の使いみちを考えることが大切なのです。

そして、2月20日のイベントでは、石窯を積んだ「ピザバス」で、その間伐材を薪(まき)にして焼いたピザを食べながら、木のスプーンづくりをしたり、有機・自然農の生産者や猟師から循環のお話を聞いたりします。3月は富士宮で、5月は韮山で富士山を見ながら有機栽培による農作業のお手伝いを行います。最終回の6月に、いよいよ農作物を収穫し、スープにして飲むという予定。さて、さて、長期に渡って素材集めを重ねた極上スープの味とは、いかに?



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大野 多恵子