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2013年にレジ袋禁止へ、ドバイで広まる「マイバッグ」キャンペーン

2012.02.07 高橋 彩

1 year of plastic shopping bags.:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by Frank Gruber

2013年までにレジ袋を禁止するというUAE環境・水資源省の方針に伴い、ドバイでは消費者意識を高め、レジ袋の代わりとなる紙やジュートなど別素材の「マイバッグ」使用を推進するための活動が盛んに行われています。

活動の中心となっているのは、世界各地に拠点を置く国際NGO、国際ヒューマン・バリュー協会(IAHV)。2005年の「Reduce Plastic, Jute Up(プラスチックを減らし、ジュートを増やそう)」キャンペーンを機に、翌年からドバイ市やドバイ王妃の支援も受けて「マイバッグ・マイアース」運動を開始、2009年にはUAEの小売業者に向けて「グリーン・カフェ」ワークショップを開催しました。

ドバイでは消費者への働きかけとして、レジの横でオリジナルエコバッグを販売する店もあり、また、食品をまとめ買いするような大型外資系スーパーでは、消費者の多くがマイバッグを持参して買い物する姿が見られるようになりました。環境汚染だけでなく、ラクダなど動物がレジ袋ゴミを誤飲して命を落とすケースが後を絶たないこともあり、問題は深刻なのです。

運動の立案者であるサンディヤ・プラカシュ氏は「私たちは、より多くの人が紙を再利用してくれることを望んでいます。現在、IAHVではなるべく多くの人が紙バッグ作りに興味を持ってくれるよう教育することに取り組んでいます」と述べています。

2011年1月、IAHVはドバイ・インターナショナル・アカデミー(DIA)の生徒約200人に向けて紙バッグのワークショップを、3月にはDIAエコクラブの上級生30人に向けてワークショップを開催しました。また、11月には「フューチャー・グリーン2011」と呼ばれるドバイで開催された環境エキスポに参加し、多くの人に紙バッグ制作のコンセプトを伝えました。 運動の波及効果は様々で、子どもの誕生日のお返し用にと、紙バッグ作りに夢中になる母親もいるそうです。

Facebookでは「マイバッグ・マイアース」特設ページが開設され、ワークショップの様子やオリジナル紙バッグ作品などを見ることができます。個性的なマイバッグを楽しみながら作ることで、独創性も、環境問題への意識も高まりそうですね。



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このニュースの地域

ドバイ、UAE (アジア/オセアニア

高橋 彩