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中高生が企画販売、チョコの売上金でインドに学校建設を

2013.01.29 大野 多恵子

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中高生が販売するシャンティチョコ  写真提供:フリー・ザ・チルドレン


もうすぐバレンタインデー。みなさんは、大切な人にどんなチョコレートを贈りますか? 「子どもによる、子どものための」国際協力団体であるNPOフリー・ザ・チルドレンの日本支部では、現在、中高生が「チョコレートで国際協力」を合言葉に、チョコレートの販売を行っています。「チョコレート・プロジェクト2013」は、約20人の中高生が企画から、パッケージデザイン、パッキング、販売、広報まで行い、売り上げの62%をインドの学校建設のために寄付します。商品名は「シャンティチョコ」で、「シャンティ」は、インドのサンスクリット語で「平和」を意味します。

フリー・ザ・チルドレンは、1995年、カナダにて当時12歳だったクレイグ・キールバーガー少年によって設立されました。世界には児童労働で苦しんでいる子どもが多く、「子どもの問題は、子どもで解決しよう」と、貧困からの解放を目指し、自立できるように、インド、フィリピン、モンゴルで継続的に支援を行っています。

インドは児童労働者数が世界でもっとも多いと言われ、親の借金のために働かされる子どももいるのです。学校施設や教員の不足によって義務教育年齢の子どもの40%は、中等教育に進む前に退学しています。フリー・ザ・チルドレンでは、インド北西のラジャスタン州、ウダイプールとラジャスマンド地区を支援しています。学校を1棟建てるためには120万円必要で、今年チョコレートの利益はこの学校建設の費用にあてられます。

チョコレート販売を始めたのは4年前からで、東京の菓子店「千鳥屋総本家」が商品を提供してくれることになり、中高生が販売、広報などを行ってきました。昨年は、東アフリカの干ばつ被害のために、67万円を寄付することができました。

メンバーの西野彩紀さん(高2)は、「最初は、販売などやったことがなくわからないことばかりで、勉強との両立も大変でしたが、結果としてはたくさんのみなさんにチョコを買っていただけたことで、とても達成感がありました」と話しています。

昨年は6個入り450円で2500個を販売しましたが、今年は6個入りを400円に値下げし、4000個の販売を目標にしています。駅や地域イベント、また通信販売でも買うことができます。2月9日の午後には東京・表参道のユニオンチャーチで販売されます。

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フリー・ザ・チルドレン・ジャパンの中高生たち  写真提供:フリー・ザ・チルドレン


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大野 多恵子