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アジア初のフェアトレードタウン熊本で国際会議が開催

2014.02.11 宮原 桃子

今、世界中に広がる「フェアトレードタウン」。2000年に英国で発祥し、その数は現在24カ国1400以上に上ります。フェアトレードタウンとは、地域の役所や企業、お店、学校などでフェアトレード商品が広く浸透し、その普及を継続して推進する自治体のことを言い、各国のフェアトレード認証機関が認証を行っています。日本では、2011年に認証機関として社団法人フェアトレードタウン・ジャパンが設立され、同じ年に日本で初めて熊本市がフェアトレードタウンに認定されました。

その熊本市で、3月28日から30日にかけて「第8回フェアトレードタウン国際会議」が開催されます。ヨーロッパ以外の地域でこの会議が開催されるのは初めて。世界各国から関係者が集まり、フェアトレードタウンの現状や今後のあり方を議論。アジアやアフリカなどの生産者が商品を展示するフェア、ファッションショー、学生会議、かるた大会などさまざまなイベントも予定されています。この他、3月25日・26日には東京でも、「フェアトレード国際シンポジウム」が開催され、フェアトレードやフェアトレードタウンについて各国関係者によるディスカッションが行われます。いずれの会議も、一般参加が可能です。

日本では、現在名古屋、札幌、逗子、宇都宮、一宮などでフェアトレードタウンを目指す市民活動が行われています。今回の国際会議をきっかけに、日本のみならずアジアにおいてフェアトレードタウンがもっと広がることが期待されています。世界最大のフェアトレードタウンであるロンドンでは、2012年のオリンピックの際に、すべての開催地においてフェアトレードのコーヒーや紅茶などを提供しました。2020年のオリンピック開催地である東京も、ぜひフェアトレードタウンを目指し、エシカルな形でオリンピックを開催してもらいたいものです。



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宮原 桃子