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ルワンダの女性たちが被災者に「希望」のメッセージ

2011.03.23 ミラクルリリオ

(c) RuiseB

ルワンダ政府は、9000人を超える死者が出た今回の地震に関して日本にお見舞いのメッセージを送りました。

ルワンダ外務省は困難な事態に直面する日本を全面的に支援するとし、「日本の北東部を襲った巨大な地震と津波によって多くの命が奪われ、負傷者が相次ぎ、多くの資産が失われたことに哀悼の意を表します。過去最大級の地震発生により、10メートルという破壊的な津波が北東部の沿岸部を襲い、何千人もの死者を出したと聞いています。ルワンダ政府は、日本と日本人、特に家族を失った遺族の方々に心からのお悔やみを申し上げるとともに被害に遭われているみなさんの結束を願います」との声明を発表しました。また、日本在住の25人のルワンダ人は全員無事だったとのこと。日本ではあまり知られていないかもしれませんが、今回の地震と津波による被害に対し、ルワンダ政府は日本政府に10万ドルの寄付金を送っています。

一方、2009年よりルワンダの女性たちによる「ルワンダバスケット」の生産者組合が日本への商品輸出を始めていますが、イシンギ草とサイザル麻を使ったこの伝統的なかご編みのバスケットづくりには1994年のジェノサイドで夫や子どもを亡くした女性たちが多くかかわっています。赤や白、黒、青などに染められた繊維で織られた色とりどりの美しいバスケットには、ジェノサイドで負った深い心の傷をいやすべく、それぞれの伝統的な幾何学柄に応じて、「握手」「時間」「希望」など思いを込めたネーミングをつけています。ネーミングには、内戦で対立した部族がバスケットづくりを通じて和解し、手を取り合うことへの祈り、過去の悲しみを乗り越えるための時間の重み、そして平和を取り戻し、また平穏な生活への希望をもつことなどの願いが込められています。

今回の地震、津波で家族を失った人たちと同じような境遇の中で悲しみや困難を乗り越えてバスケットつくりあげている織り子の女性たちからも、「たとえ家族を失っても希望を失わないでほしい」というメッセージが届いています。



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