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東北被災地の子どもたちが、伊豆のショートツアーで元気に!

2011.04.21 大野 多恵子

楽しかったツアーの最終日、函南町丹那の「酪農王国オラッチェ」にて (c)NPO法人グラウンドワーク三島

東日本大震災で被災した子どもたちや家族が、伊豆の温泉や自然に触れることで心の元気を取り戻すことができれば-NPO法人グラウンドワーク三島(緒明實理事長)のそんな粋な計らいでスタートした「心を元気にするショートツアー」の第一弾が、4月15-17日に行われました。

同NPOは、静岡県三島市で20年間川整備などの環境改善活動を行ってきましたが、震災後に「子どもを元気に富士山プロジェクト」を立ち上げ、ショートツアーを継続的に行っていくための支援金を募っています。また並行して、事務局長の渡辺豊博さんらスタッフは、3回に渡って福島県や宮城県石巻市の避難所に救援物資を届け、現地で炊き出しを行い、同時に被災者や行政機関などに向けて伊豆へのショートツアーで「心の支援をしたい」と説明し、快諾を得たのです。

伊豆でも行政や旅館などの協力を得て、さっそく第1回目のツアーが実現。バスの送迎により石巻市から訪れた親子約50人は、伊豆長岡の温泉やおいしい料理に癒され、イチゴ狩りや三島の水辺散策などで、すっかりリラックス。精神保健福祉士・ストレスケアトレーナーや散策の案内人など、たくさんの人たちが、それぞれの分野でかかわりました。終始同行した渡辺さんは、「子どもたちの最初の印象は、しっかりとしていて無口。避難所生活で、きっと『いい子』にしていたのでしょう。でも、帰りには全く違った明るい表情になっていました。自然の豊かさに触れて心を取り戻し、またがんばろうという気持ちになったのでは」と話しています。

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三島市内で富士山からの湧き水流れる川で遊ぶ子どもたち  (c)NPO法人グラウンドワーク三島


ショートツアーは4-5月にかけて2回目、3回目も決まっており、支援金が集まれば、さらに長期的に続けていきたいとのこと。中、長期滞在の受け入れも様子を見ながら進め、また、グラウンドワーク三島での被災者の雇用も募集中。単発ではない交流は伊豆の活性化にもつながることから、多面的、持続的に展開する「心の交流」に、今後も注目したいと思います。



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大野 多恵子