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節水と地球温暖化防止に役立つ「無水」トイレ

2009.03.28 橋本 淳司

トイレで「ジャバー」と水を流すと1回に何リットル流れていくか知っていますか? かつては大1回で、なんと20リットルでした。それがメーカーが節水を競うようになり、最近では5リットル代のトイレも登場しています。かつての4分の1ですね。

ところが最近、「使用後は流す」という常識さえも覆す小便器があらわれました。それが無水トイレです。トイレの悪臭の原因は尿そのものではなく、尿素を微生物が分解したときにできるアンモニアです。水がないと微生物が繁殖しにくいので、アンモニアがつくられにくくなります。また、便器下部に備えられたマグカップ大のタンクには、水より軽い特殊な液体が入っていて、この液が尿を上部から覆い、においにふたをします。

無水トイレは、これまで佐賀市、南海電鉄、阪急電鉄などで導入され、実績を上げてきましたが、08年秋、鳥取県の土木建築業「おかだ」は米国メーカーと代理店契約を結び、関東や関西の百貨店や企業、小学校、JRや私鉄の駅などに販売を開始しました。

水使用量の削減だけでなく、浄水精製や排水処理で使われる電気エネルギーによるCO2排出量も削減できるので、節水と地球温暖化防止に役立つトイレとして注目されています。



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