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書籍について
SDGs for Schoolの活動第一弾としてつくったのが、子どもから大人まで、誰もがSDGsについて楽しく学べるビジュアルブック『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』です。おかげさまで発行部数が10万部を超える人気の本になりました(2021年10月現在)。Think the Earthはこれまでビジュアルブックにこだわってきました。頭で理解することも大事ですが、それよりも感覚や感性を刺激し、好奇心に火をつけ、学びの意欲をもってもらうことを大切にしています。今回もインフォグラフィックや写真、マンガなど様々な表現方法で、情報とメッセージを伝える本になっています。
(このページの一番下からワークシートをダウンロードできます)
また、この本から派生して、『SDGsアクションブックかながわ』『SDGsアクションブックさが』など、いろんなブックレットも誕生しています。どれもデジタル版を無料で入手できますので、ぜひアクセスしてみてください。
17個の「目標」についてインフォグラフィックを使って要点を解説
アイデアに触れると心が動き出す
世界や国内の事例を紹介していますが、単なる活動紹介ではなく、アイデアにこだわって紹介しています。「そんな方法があるなら、こんな方法もあるかも!」と心が動くことを期待しているからです。先端テクノロジーを使った活動もあるし、同世代の子どものアイデアが実現した例もあります。読んだ人が、自分ならどうするか、と考えられるような視点を提供することを目指しました。
持続可能な社会の実現に近づく34個の「未来を変えたアイデア」を紹介しています
小さな勇気が世界を変えるのかも
暗記させることが目的の本ではありません。体系化され、整理された知識を提示することで、わかった気になり、むしろ思考停止が生まれることがあります。それよりは読者の心が動き、次のアクションが生まれることが大切ではないでしょうか。そのために、この本の重要なパートとして、あるストーリーをつくりました。作者は、湯浅政明監督のデビュー作となったアニメ映画「マインドゲーム」の原作者として知られるマンガ家、ロビン西さんです。
ロビン西さんによる魅力的なキャラクターが織りなす小さな物語。未来に向けて勇気をもてるかも
未来の教室から
ビジュアルがメインの書籍ですが、要所要所に専門家が執筆するコラムを掲載しています。執筆者は14名。根本かおる、稲場雅紀、北村友人、須藤シンジ、柴牟田伸子、末吉里花、村井純、足立直樹、田瀬和夫、河口真理子、小山淑子、山藤旅聞、山本崇雄の各氏です。環境問題の専門家、金融の専門家、テクノロジーの専門家など、SDGsを読み解く様々な視点を知ることができます。
また、SDGsの達成目標年は2030年ですが、この2030年を通過点と考える視点をもつことが大事だと考えています。なぜなら子どもたちは、その先を生きていく存在だからです。この本にも、その視点を入れるため、現役の中高生に集まってもらってワークショップを行い、「未来への問い」を考えてもらいました。このワークショップは、大人と子どもが対話する、まるで「未来の教室」とでも言えるような、とても大切な時間となりました。その場で、50個以上の問いが生まれたのですが、本書には20の問いを掲載しています。
中高生と大人が集まって考えた「未来への問い」の一部
この本をつくることは目的ではなく手段です。これから先生たち、生徒たちに、この先を考える問いとアクションを用意していきたいと思っています。具体的には授業カリキュラムの開発と共有、映像教材の制作、教員研修、子どもたちの交流機会、問題の現場でのフィールド授業、などです。また、SDGsに関しては「大人も子どもも1年生」だと思っています。大人を対象に、企業や自治体職員の研修プログラムなども用意して、ひとりでも多くの人が、今よりもっと良い未来を考え、行動できる人になるための機会を提供していく予定です。
お詫びと訂正のお知らせ(2021年4月)
本書に下記の通り誤りがございました。お詫びして訂正させていただきます。
P121 12行目:誤:オーストリア 正:オーストラリア