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17の目標を知ろう!
このページは書籍『未来を変える目標 SDGsアイデアブック』と連動しています。
目標 2
飢餓を終わらせ、食料の安定確保と栄養状態の改善を実現し、持続可能な農業を促進する
ターゲットと指標
具体的な目標
- 2.1
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2030年までに、飢餓をなくし、すべての人々、特に貧困層や乳幼児を含む状況の変化の影響を受けやすい人々が、安全で栄養のある十分な食料を一年を通して得られるようにする。
指標2.1.1栄養不足蔓延率(PoU)
2.1.2食料不安の経験尺度(FIES)に基づく、中程度又は重度な食料不安の蔓延度
- 2.2
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2030年までに、あらゆる形態の栄養不良を解消し、成長期の女子、妊婦・授乳婦、高齢者の栄養ニーズに対処する。2025年までに5歳未満の子どもの発育阻害や消耗性疾患について国際的に合意した目標を達成する。
指標2.2.15歳未満の子供の発育阻害の蔓延度(WHO子ども成長基準で、年齢に対する身長が中央値から標準偏差-2未満)
2.2.25歳未満の子供の栄養不良の蔓延度(WHOの子ども成長基準で、身長に対する体重が、中央値から標準偏差+2超又は-2未満)(タイプ別(やせ及び肥満))
- 2.3
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2030年までに、土地、その他の生産資源や投入財、知識、金融サービス、市場、高付加価値化や農業以外の就業の機会に確実・平等にアクセスできるようにすることなどにより、小規模食料生産者、特に女性や先住民、家族経営の農家・牧畜家・漁家の生産性と所得を倍増させる。
指標2.3.1農業/牧畜/林業企業規模の分類ごとの労働単位あたり生産額
2.3.2小規模食料生産者の平均的な収入(性別、先住民・非先住民の別)
- 2.4
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2030年までに、持続可能な食料生産システムを確立し、レジリエントな農業を実践する。そのような農業は、生産性の向上や生産量の増大、生態系の維持につながり、気候変動や異常気象、干ばつ、洪水やその他の災害への適応能力を向上させ、着実に土地と土壌の質を改善する。
指標2.4.1生産的で持続可能な農業の下に行われる農業地域の割合
- 2.5
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2020年までに、国、地域、国際レベルで適正に管理・多様化された種子・植物バンクなどを通じて、種子、栽培植物、家畜やその近縁野生種の遺伝的多様性を維持し、国際的合意にもとづき、遺伝資源やそれに関連する伝統的な知識の利用と、利用から生じる利益の公正・公平な配分を促進する。
指標2.5.1中期又は長期保存施設に保存されている食料及び農業のための(a)植物及び(b)動物の遺伝資源の数
2.5.2絶滅の危機にあると分類された在来種の割合
実施手段
- 2.a
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開発途上国、特に後発開発途上国の農業生産能力を高めるため、国際協力の強化などを通じて、農村インフラ、農業研究・普及サービス、技術開発、植物・家畜の遺伝子バンクへの投資を拡大する。
指標2.a.1政府支出における農業指向指数
2.a.2農業部門への公的支援の全体的な流れ(ODA及び他の公的支援の流れ)
- 2.b
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ドーハ開発ラウンド(※4)の決議に従い、あらゆる形態の農産物輸出補助金と、同等の効果がある輸出措置を並行して撤廃することなどを通じて、世界の農産物市場における貿易制限やひずみを是正・防止する。
指標2.b.1農業輸出補助金
- 2.c
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食料価格の極端な変動に歯止めをかけるため、食品市場やデリバティブ(※5)市場が適正に機能するように対策を取り、食料備蓄などの市場情報がタイムリーに入手できるようにする。
指標2.c.1食料価格の変動指数(IFPA)
ターゲット:SDGsとターゲット新訳/指標:総務省仮訳
(※4)ドーハ開発ラウンド:2001年11月のドーハ閣僚会議で開始が決定された、世界貿易機関(WTO)発足後初となるラウンドのこと。閣僚会議の開催場所(カタールの首都ドーハ)にちなんで「ドーハ・ラウンド」と呼ばれるが、正式には「ドーハ開発アジェンダ」と言う。
(※5)デリバティブ:株式、債券、為替などの元になる金融商品(原資産)から派生して誕生した金融商品のこと。
書籍で紹介した活動
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テーブル・フォー・ツー
この活動に参加している飲食店や社員食堂などで食事をすると、その代金から20円(学校給食1食分)が途上国に寄付される。対象となるメニューはヘルシーな食事で、途上国の飢餓と先進国の肥満の問題を同時に解決するアイデアだ。
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” alt=”学校給食プロジェクト”>学校給食プロジェクト
ベトナム味の素社が進めている、栄養バランスの良い学校給食をベトナム全国に普及させる取り組み。給食のメニューブックを作成し、学校に配布。食育の教材作成もサポートする。慈善ではなく、ビジネスとして取り組んでいることがポイント。