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ティーチャーズ・ギャザリング2025 @広島

今年、日本は戦後80年を迎えました。昨年は、長年にわたる核兵器の廃絶を訴えてきた日本原水爆被害者団体協議会(日本被団協)がノーベル平和賞を受賞しました。しかし、世界では今もなお戦争が止まず、人々の命と尊厳が脅かされ続けています。
私たちは、戦争体験者から証言を「生の声」として受け取れる最後の世代です。けれど、20年後にはその声を「直接」聞くことはできなくなるでしょう。だからこそ今、日本の教員ができること、すべきことはあるのではないでしょうか。
今年のティチャーズ・ギャザリングは、現場で子どもたちと向き合っている教員だからこそできる「平和を育てる教育」について、考え、語り合い、共有し合いたいと思います。広島で平和教育を繰り返し実践されてきた先生方を中心に、 未来の子どもたちが、戦争の記憶を持たない時代に生きるとき、何を引き継ぎ、何を創っていくのかという問いを協議する機会を作ってくださいました。
戦争の体験を未来につなぐために、私たちに何ができるか、一緒に考えましょう。
ティーチャーズ・ギャザリング2025 @広島
●開催日:
1日目:2025年8月23日(土)13:30〜19:30(13:00開場)
2日目:2025年8月24日(日)9:45〜17:00(9:30開場)
●テーマ:あらためて広島で考える平和と教育(自分ごと化する問い:現代の日本の教員として)
●会場:合人社ウェンディひと・まちプラザ(北棟5階 研修室AB)/ほかフィールドワーク等を予定
http://www.cf.city.hiroshima.jp/m-plaza/kotsu.html
●定員:80名程度(生徒さんもぜひ一緒にご参加ください!)
●参加費:無料
*1日目懇親会費:5,000円程度/2日目お弁当代:1,500円程度は別途かかります
(希望の有無を申込みフォームにて確認いたします)
※会場までの交通・宿泊費はご負担をお願いいたします
プログラム 1日目:8月23日(土)
時間 |
内容 |
場所 |
13:00~13:30 |
受付 |
合人社ウェンディひと・まちプラザ |
13:30~14:15 |
01_オープニング・アイスブレイク |
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14:15~15:15 |
02_被爆体験者の方のお話 |
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15:15~15:20 |
平和資料館等の資料配布・確認 |
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15:20~15:30 |
移動準備 |
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15:30~16:00 |
徒歩移動 |
徒歩 |
16:00~18:00 |
03【コース選択制平和探究フィールドワーク】 |
・広島市立本川小学校 |
18:00~18:30 |
平和記念資料館~コンサート会場 |
徒歩 |
18:30~19:30 |
04_被爆ピアノ演奏会(希望者のみ) |
アステールプラザ 中ホール |
19:30 |
1日目終了 |
別途ご案内 |
プログラム 2日目:8月24日(日)
時間 |
内容 |
場所 |
9:30~9:45 |
受付 |
合人社ウェンディひと・まちプラザ |
9:45~10:45 |
05_基調スピーチ:スティーブ・リーパー氏 |
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10:50~12:30 |
06_平和に関するワークショップ(広島市立舟入高校生徒) |
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12:30~13:15 |
お昼休憩 |
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13:15~14:15 |
07_参加者による実践報告 |
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14:15~15:45 |
08_平和と教育をテーマにしたパネルディスカッション |
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15:55~16:45 |
09_グループでの意見交換 |
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16:45~17:00 |
閉会の挨拶/事務連絡等 |
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17:00 |
閉会 |
登壇者の紹介

黒住 奏(くろずみ かなで) 平和教育ファシリテーター / 写真・映像作家 / 文筆家
ひろしま生まれ。ニューヨーク市立大学の映画科を卒業。2011年に帰国後、被爆証言の通訳をきっかけに、平和活動に関わり始める。2014年に広島大学で文学の修士号(アメリカ文学)を取得。2021年、当時3歳の息子と夫と共にコスタリカへ飛び、コスタリカの国連平和大学で平和教育学の修士号と、アテネオ・デ・マニラ大学で学際社会開発学を取得後、「平和ってなんだろう?」という問いの答えを探すための学びの体験を創っていきたい、という想いから、2024年4月に一般社団法人8th River Hiroshimaを立ち上げる。現在は市内の大学で非常勤講師をする傍ら、平和教育プログラムの企画運営、文学研究、翻訳たまに通訳、そして写真、映像、ことばを使った表現活動を続けている。
一般社団法人8th River Hiroshima

田中聰司(たなか さとし) 広島県被団協・被爆を語り継ぐ会
「軍人だった父の勤務地・小月基地(山口県下関市)で生まれ、原爆投下時は1歳5カ月。軍が派遣した救援トラックに母に連れられて乗り込み、2日後に、母の実家があった広瀬北町(爆心から0・9キロ)に入って被爆。母は私を背負い、祖父母などを捜して廃虚の街を歩き回った。家族・親族15人が原爆にやられた被爆一族。祖父母など4人が被爆直後に死没、その後7人が死没、1人が行方不明。胎内被爆の妹ら3人が生存。幼少期から病弱。50歳を過ぎて食道がんなど6つのがんの手術を繰り返し、治療中。幼少期に原因不明と言われた口内炎も半世紀もたって原爆症と分かった。学生時代(東京)に差別を体験し「被爆者」であることを認識。子供の誕生、結婚から、今では孫の誕生、病気の時など、被爆の影響についての心配は尽きない。」
日本原水爆被害者団体協議会代表理事、広島被爆者団体連絡会議事務局長、広島県原爆被害者団体協議会理事、広島市原爆被害者の会副会長、ヒロシマ学研究会世話人など(以上現職)。早大卒。中国新聞社論説委員。「広島新史」「広島市被爆者援護行政史」など執筆。
【公式】広島県被害者団体協議会

スティーブ・リーパー 広島女学院大学/元広島平和文化センター理事長/Peace Culture Village代表
77年間のうち約半分を日本で過ごしている。臨床心理学の修士号を持ち、家族カウンセラー(10年)、経営コンサルタント(14年)、翻訳家(30数年)、平和活動家(21年以上)として働いてきた。妻を除けば、世界中の誰よりも多くの被爆体験談を翻訳、編集、通訳してきたと、反対の事実に出会うまで信じている。2002年から平和市長会議での活動をきっかけに、2007年、広島平和文化センター理事長に就任。2013年に退任し、現在は広島女学院大学を務める。広島の平和文化村、ニュージャージー州モントクレア、ミシガン州デトロイト、ジョージア州アトランタのPEAC Instituteの共同設立者でもある。
主な著書に『広島発恒久平和論』(日英)、『日本が世界を救う』(日)『ヒロシマを伝えるアメリカ人』 (日)『核兵器廃絶への道』(日)。

安彦恵里香(あびこ えりか) Social Book Cafe ハチドリ舎 店主
1978年茨城県生まれ、広島市在住17年。建築不動産の仕事を経て、24歳で国際NGOピースボートが主催する船旅に参加、スタッフとなり、環境、非核化などの社会問題解決に取り組むように。2011年核兵器について考えるアートブック「NOW!」を制作・発刊。2017年7月「社会とつながること」がテーマのSocial Book Cafeハチドリ舎をオープンし、毎月約30イベントを開催。カクワカ広島発起人、投票所はあっちプロジェクト運営、ジェンダーを考えるひろしま県民有志発起人、ひろしまのシビックプライドを考える会メンバー。前NHK中国地方放送番組審議委員長。著書に『ハチドリ舎のつくりかた〜ソーシャルブックカフェのある街へ〜」
Social Book Cafe ハチドリ舎

岡川陽介(おかがわ ようすけ) 被爆体験伝承者研修生 大阪府枚方市立川越小学校教員
広島市出身。大阪府の公立小学校に勤務して21年目になる。広島を離れてから、あらためて平和学習の大切さに気づき、ヒロシマのことを中心に、子どもたちとともに戦争を学び、平和について考える実践に取り組んでいる。現在は、被爆体験伝承者研修生として梶矢文昭さんから学んでいる。勤務する大阪では、他校に出向いて子どもたちに平和学習の飛び込み授業や講師として職員研修も行っている。昨年8月6日にはNHK広島『原爆の日・特集 ヒロシマを未来へつなぐ』で自身の実践が紹介された。

関根健次(せきね けんじ) ユナイテッドピープル株式会社 代表取締役/一般社団法人 国際平和映像祭 代表理事
ベロイト大学経済学部卒。大学の卒業旅行の途中、偶然訪れた紛争地で世界の現実を知り、後に平和実現が人生のミッションとなる。2002年、世界の課題解決を事業目的とするユナイテッドピープル株式会社を創業。2009年から映画事業を開始。2014年より誰でも社会課題・SDGsテーマの映画上映会を開催できる「cinemo(シネモ)」を運営開始。映画『もったいないキッチン』プロデューサー。2021年9月21日、ピースデーにワイン事業「ユナイテッドピープルワイン」を開業。
ユナイテッドピープル