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環境NGOのニュースレター日本語版がCOP10と市民をつなぐ

2010.10.25 ささ とも

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(c) sasa tomo

10月11日から名古屋で生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)【注1】が開催されています。本交渉が始まった18日以降、毎朝【注2】、会場入り口でCOPではおなじみのニュースレターが配られているのをご存知ですか。カナダ拠点の環境NGO「CBDアライアンス」が発行する情報紙「eco」(A4判、4P)です。

「eco」は、NGOや市民団体、先住民組織、科学者連合など、世界中で生物多様性を守るために活動する人々の提言や、生物多様性条約を皮肉った風刺などを盛り込み、専門的で複雑な生物多様性の問題を市民の目線から取り上げています。例えば、遺伝子組み換えナタネがこぼれ落ちて繁殖している問題や、議会の進行を妨害し遅らせる国に与えられるドードー賞など。各国の政府代表やメディアの情報収集にも役立っているようです。

「eco」の原文は英語ですが、今年はCOP10開催中限定で日本語版が発行されています。開催国の言語で発行されたのは今回が初めて。翻訳プロジェクトの発案者、原野知子さんは「前回ボンで開催されたCOP9に参加したとき、政府代表やNGO が会議場の 机上に英語版『eco』を広げて議論していたのが 印象的だった。名古屋COP10では開催国である日本の人々にここ(会議)で話し合われていることを知ってもらいたかった」と話してくれました。COP10にかかわる世界のNGOのパワーを身近に感じてみませんか。日本語版はCBD市民ネットのウェブサイトからも閲覧できます。

【注1】 10月11日から15日までカルタヘナ議定書第5回締約国会議(MOP5)、10月18日から29日まで生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)

【注2】 「eco」はMOP開催中に2回発行、COP 10開催中は毎日発行されている



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