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Biodiversity

日本のジュゴンを平和と自然保護の象徴に、世界自然保護会議が9月開幕

2012.01.23 ささ とも

鳥羽水族館のセレナ photo by sasatomo

お正月休みに、ある生物に会いたくて三重県の鳥羽水族館まで遠出をしてきました。お目当ては絵本『ふたりはいつもともだち』の主人公、ジュゴンの「セレナ」です。日本でジュゴンが展示されているのは鳥羽水族館だけですが、2011年2月に31年間飼育されてきた「じゅんいち」が亡くなり、セレナが唯一のジュゴンになってしまいました。ジュゴンは体長約2.5メートル、体重250-500キロにもなる海にすむほ乳類で、インド洋や南シナ海に生息しています。日本では沖縄本島の東海岸などで確認されていますが、今や国内の個体数はわずか50頭と言われています。環境省レッドリストの絶滅危惧IA類に指定(PDF)されている貴重な動物なのです。

2012年1月6日、そのジュゴンがすむ沖縄県名護市の辺野古に米軍普天間飛行場を移転する計画に伴い、防衛省が提出した環境影響評価(アセスメント)の評価書を沖縄県が受理しました。辺野古の大浦湾は、ジュゴンの主食となるアマモの群落があり、実際に2007年1月にRBC琉球放送がジュゴンの撮影をするなどの発見例が多々あることから、数少ないジュゴンの生息地とされています。環境影響評価書が示すとおりに飛行場建設によるえさ場の縮小や騒音、船舶との衝突などジュゴンに対する影響が回避あるいは低減されるという確証はあるのでしょうか。手つかずのままで大浦湾の自然が保護されなければ日本でジュゴンの姿は2度と見られなくなるかもしれません。

ジュゴン保護区の設置に長年取り組んできた国際自然保護連合(IUCN)の「ジュゴン保護キャンペーンセンター(SDCC)」では2012年9月に韓国の済州島で開催される世界自然保護会議でジュゴン保護の決議採択に向けてフラッグを振りました。IUCNの「ジュゴン・フラッグ・キャンペーン」ではジュゴン保護のメッセージを描いた布を募集しています。ジュゴン保護の運動は、豊かな自然を守ることだけでなく、平和を求めるメッセージとして日本から世界に届けられることでしょう。



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