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Biodiversity

大学生がつくったFacebookゲームで、湿地保全に貢献!

2012.01.31 アマサワエンジィ

wetlands:Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by Pickersgill Reef

農園や牧場を経営するソーシャルゲームが最近人気を集めていますが、キャンパス内に広大な湿地帯を有するワシントン大学ボセル校のシリアスゲーム(※)センターの学生らがFacebook上に開発したのは「農園ゲーム」ならぬ「湿地ゲーム」。いちから自然豊かな湿地帯を作り上げることを目的としたこのゲームは「UWB Wetlands Restoration」と呼ばれ 、ソーシャルゲームに「環境保全」という要素を加えたことで、 話題を呼んでいます。

ユーザーはまず始めに、ゲームで使える通貨として助成金、そして労働力としてボランティアを与えられます。ゲームを進めていく上で、他のユーザーを招待したり、助けたり、イベントを開催したり、Facebookポイントを購入したりすることで寄付金やボランティアを増やしていきます。購入できる植物の数は30種あり、植物、石、池や丸太といったアイテムを上手く配置し、ときには外来植物を追い払いながら、湿地の豊かな生態系を育てていきます。ユーザーは多様な動物がやってくるよう季節に適した植物とアイテムの配置を探し出すことが必要です。

1ゲームは、冬から夏にかけてのシーズンを繰り返し、25日間でひとつのサイクルが終わります。それは、現実の50年分の保全活動に相当します。ゲーム内でユーザーが購入した資金の80%は、実際に地元で湿地保全活動に関わる団体へ寄付される仕組みになっています。

私も試しに挑戦してみて、夏にしかイベントを開催出来なかったり、植えることの出来る植物が季節によって違ったりと、湿地保全団体で指揮を執る難しさを味わうことが出来ました。また、思うように動物が集まらなかったり、自然を管理することは一筋縄では上手くいくはずがない、ということも教わりました。UWB Wetlands Restorationは、フェイスブックのアカウントを持っている人なら誰でも遊ぶことが出来ます。興味のある方は遊んでみてください。

※エンターテイメントのみを目的とせず、学習促進や様々な社会問題への関心を高めることなどに重点を置いたコンピューターゲームのこと。



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このニュースの地域

ワシントン、アメリカ (南北アメリカ

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