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モハベ砂漠で環境保護と再生可能エネルギー開発が衝突

2010.01.06 アマサワエンジィ

The Mojave Desert: Creative Commons,Some Rights Reserved,Photo by tlindenbaum

12 月21日、米上院議員ダイアン・ファインスタイン氏は、ソーラー設備や風力発電所の建設が計画されていたカリフォルニア州のモハベ砂漠の約100万エーカー(約4000キロ平方メートル)の土地を、環境保護区域に指定する議案を国会に提出しました。案が可決されれば、13もの再生エネルギー発電所計画は中止になり、カリフォルニア州が目指す「2020年までに3分の1のエネルギー源を再生可能エネルギーから」という目標達成が難しくなります。

モハベ砂漠は元々環境保護団体が不動産開発会社のカテラスから得て、環境保護を条件に連邦政府に寄付した土地。そのためファインスタイン議員は「保護されるべき」と主張し、砂漠の中に2つの「ナショナル・モニュメント」(国立公園に類似した保護地域)をつくることを提案しています。モハベ砂漠は日照時間が長く、大規模な発電所建設に適している一方、サバクゴファーガメなどの希少な動物も生息。米西部有数の景観が、発電所建設で妨げられる懸念もあります。

そして、議員は、私有地をソーラー発電所計画に提供する場合、30%の税控除が得られる法案も追加提出。「環境保護、再生可能エネルギー開発、そして娯楽は共存できる」との声明を出しました。環境保護と自然エネルギー開発のバランスは、これからも各地で大きな課題となりそうです。



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