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「本物の音符」マグネトーンが奏でるものづくりの新しい未来

2013.10.29 瀬戸 義章

人が横切ったことを感知して音楽を鳴らす「マグネトーン」  photo by yoshiaki seto

あなたは、それを「通り過ぎること」で、演奏家になることができます。

ものづくり愛好家の集まりである「チームニコマグ」は、楽譜の世界にしかなかった「音符」を、現実の世界にも生み出しました。彼ら7人が発明したのは、「マグネトーン」。音符を模したこの装置は、人が横切ったことをセンサーで察知して、電子音を発します。

このマグネトーンに特徴的なのは、地面からの高さを判別して、音階を自動的に変える機能があることです。つまり、だれもが直感的に「作曲」を扱えるようになるのです。磁石でいろいろな場所に取り付け可能なので、オフィスのホワイトボードや駅の構内、いつもの散歩道などを、演奏会場にすることができます。

もともとこのマグネトーンは、コクヨと電子工作コンテスト共催の「ひらめきガジェットラボ」という発明コンテストから生まれました。2013年5月に行われたコンテストで、最優秀賞を受賞したのです。

いま、こうしたおもしろい発明が、いろいろな場所でおこなわれています。エンジニアやデザイナーが会社での仕事を離れて、アイディアを出しあい、それぞれのスキルを活かして、ものづくりをするという「メイカーズムーブメント」が盛んになっているのです。

その背景には、Arduino(アルドゥイーノ)という電子工作キットが発売されたことや、3Dプリンタやレーザーカッターといったデジタル工作機械が個人でも利用可能になったこと、そしてなにより、インターネットでノウハウの交換や交流がかんたんにできるようになったことなどが挙げられます。

マグネトーンは、11月3・4日に、日本科学未来館で開催される、ものづくりの作品展示会「Maker Faire Tokyo 2013」に出展します。また、11月3日から23日まで、杉並区で行われる国際野外芸術展「トロールの森2013」でも、マグネトーンがお目見えします。(こちらは、近づくと解説音声が流れる装置として使われます)。ぜひ、マグネトーンの音色に触れて、ものづくりのワクワクを感じてください。



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