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地球リポート

from 東京 vol. 20 2005.02.15 未来を描くコミュニケーションプラットフォーム つながる・みつける・育つ

2004年12月11日、国内最大の環境展示会『エコプロダクツ2004』の同時開催セミナーとして、ジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)Think the Earthプロジェクト共催でセミナーを行いました。もともとスタッフ同士の交流があったJFSとThink the Earthが、ひとつのことをするのは初めての試み…。両者がいっしょに開催する意義は何だろう、と考えて見つけた共通点は次の3つでした。 ひとつは、どちらもウェブコミュニティを活動の大切なツールにしている点。ふたつ目は、年代・場所・時間を問わないコミュニケーションを目指している点。そして3つ目は、世界と日本の人たちに向けて発信、受信をしている点です。 セミナーでは、これらのキーワードを軸に、人と人のつながりが育つ、コミュニケーションの新しいスタイルや可能性について考えてみました。当日の様子のほんの一部を、ご報告します。

目次へ移動 思いをつなぐ市民風車~遠くて近いまちづくり

三上 亨(特定非営利活動法人 グリーンエネルギー青森 事務局長)< http://www.ge-aomori.or.jp/ >

三上さんには青森で市民風車事業を通じた地域づくりのNPOを立ち上げ、地元・青森にとどまらず、思いが共通する全国の人たちをつないだ、空間にとらわれない地域づくりをされている、その経験をお話いただきました。

青森県鰺ヶ沢町で、容量1500kw、年間発電量 約370万kw/h、約1100世帯分の電気をまかなう市民風車"わんず"をつくりました。事業費は3億8000万円。半額が補助金で、残りは一口10万円の出資を市民に呼びかけ、鰺ヶ沢町はもちろん、県内そして全国の方、約800名から1億7820万円が集まりました。風車は2003年2月に運転開始し、7月にお誕生セレモニーを行い、約200名が集まりました。市民風車の本体には出資者の名前が刻まれています。

市民参加による風車建設を通じて、自分たちのエネルギーは自分たちで選び創り出す-というしくみを実現させる。同時に地域社会を活性化させるという目的がありました。この風車は、単なる物体ではなく、心がつながる象徴になっています。セレモニーにきた出資者の何人かが「風車が輝いて見える」と言っていました。また、電車から風車が見えたとき「あ?、いだいだ!(津軽弁なんですが)」と言った人もいました。それは、ある物体があった...という言い方ではなく「自分と心が通じているものがそこにある」ということなんです。毎朝風車の脇を通る地元の出資者は「風車が元気に回ってると自分も元気になる」と言っています。

私は「"わんず"はとってもかわいいんですよ。」と言うんです。"わんず"は、何もしなくても黙々と風を受けて回ってお金を稼いでくれて。どこのNPOも安定した収入がなく苦労していますが、我々は風車のおかげで、定期的にきちんと入る収入を持っているので、事業展開をするうえで助かっています。そういう意味も含めて、風車を見るとかわいく思えると言うことがあります。

グリーンエネルギー青森のミッションは風車を建てることではなく、「循環型社会の実現」と「地域の自立」。風車を大きな軸としながら、地域を元気にしていくとか、今の日本の社会全体を変えていきたいと思っています。みんながハッピーなマネジメントということで、関係者・ステークホルダーが自発的に参加をすることによって満足をするというシステムの提案をしようと。

まず、"鰺ヶ沢マッチングファンド"という仕組みがあります。出資者の方に年一回払う配当金から寄付をお願いし、その寄付と同額を、グリーンエネルギー青森も拠出。さらに、市民とNPOが出したものと同額を、町に出してもらいます。今年の夏に呼びかけたら市民から25万円集まりました。NPOから25万円、町からは50万円を拠出して、合計100万円で町づくり基金をつくり、2005年度に事業化します。個人の寄付が4倍になって、町を活性化するための基金になるということです。

次に、市民風車ブランドづくり。これは、企画をグリーンエネルギー青森、販売をあっぷるぴゅあという企業組合、生産を農業法人の白神アグリサービスが担当しています。市民風車をきっかけに鰺ヶ沢特産のものをブランド化することが、地域の自立を実現するために有効だと考えたのです。この取り組みが成功すれば、自立を目指す農家をサポートでき、結果的には農業後継者をつくることができる。また、青森県でも増えている耕作放棄地の解消や、生産者と消費者の顔の見える関係づくりにつながる...それは、ある意味で一緒に農業を創るということなんだろうと思っています。実際に"毛豆"という青森県産の枝豆を特産化するために一坪オーナーの事業を行い、約160名の方が300坪ちょっとのオーナーになってくれました。我々は競争マーケットに対抗しうる"共感マーケット"を創出しようと出資者の方を中心に呼びかけているのです。

目次へ移動 森の"聞き書き甲子園" 受けついできた人と受けついでいく人の交歓

渋澤寿一(樹木・環境ネットワーク協会専務理事)< http://foxfire-japan.com/ >

渋澤さんには、「森の"聞き書き甲子園"」という、年代と世代と組織を超えたコミュニケーションのプラットフォームの中で、参加したひとりひとりがどう変わったか、何を見てこられたかということをお話いただきました。

「森の"聞き書き甲子園"」というのは、各県からひとりずつの推薦と公募で決まった全国100人の高校生が、100人の森の名手・名人...要するに森で暮らしている人たちのところに" 聞き書き"に行くという事業です。2002年から始まったこのプロジェクトの枠組みは、林野庁と文部科学省と、NPOの樹木・環境ネットワーク協会、社団法人国土緑化推進機構の協働です。NPOでいろいろなファクターの方々と仕事をしていますが、本当にみんなで汗をかいているなと思える初めての事業です。

日本は旧石器、縄文、弥生とずうっと、基本的には森と人間が共存しながらサステナビリティを維持してきた国だと言えます。森の名手・名人は、森の自然を利用しながらどうやって生活をできるか...山菜をどうやってたくさん採れるか、木地師でどうやって木のお椀を作っていけるか、マタギでどうやって狩猟と農耕をしながら生活を維持できるか...森と話をしながら自然とコミュニケーションをとってきた、持続可能な自然との共存形態の最後の具現者です。彼らは、ほとんどが70、80のお年寄りです。この日本バリューを何とか次の世代につなぎたい、高校生たちにこれをつないでもらおうというのがこのプロジェクトの趣旨でしたが、実はそのあと全く違う展開になってまいりました。

コミュニケーションというのは、しゃべることだと私どもは思ってきました。たぶん高校生たちもそうだったと思うんです。ところが、(方言の)言葉がよくわからない、どうやって生活をしてきたかもわからない人たちの生活の聞き書きは、書いた文字をどうやって切りつないでも意味がわからないんです。でも、おじいちゃんと話に来て、ある1枚の木の葉があって、それがきれいだとおじいちゃんが言った。自分もきれいだと思った。夕日を見ておじいちゃんがきれいだと言った。山がきれいだと言った。自分も本当にきれいだと思った。...そこで初めて言葉が通じた。言葉のやり取りの行間を埋めていくお互いの信頼関係ができて、初めてコミュニケーションができる。『聞く』ということがコミュニケーションのひとつの重要なファクターだということに気づいていきます。『聞く』ということが解った瞬間に、それはおじいちゃんとの信頼関係になるんですね。

社会との接点がほとんどない高校生たちが、世代を飛び越えておじいちゃんたちと心の信頼関係ができたと思った瞬間、社会の中での自分の位置づけとか自分のアイデンティティをはっきりと感じることができます。おじいちゃんたちはなにも学歴があるわけでもないです。だけど自然の中で自然とコミュニケーションがとれる人たちですから、全然自分の人生を不安に思っていないんです。そういう人生があるということ、そしてそのおじいちゃんたちを通して向こう側の自然があるということで、ものすごく子どもたちも安心します。そこで初めてコミュニケーションがとれているんです。それを見て、周りの大人が変わるんです。

最初は、本当におじいちゃんたちのアーカイブ、持続可能な社会のモデルとして、知恵として残していこうとこの事業を進めていました。今はむしろ、高校生たちの世代をつないだコミュニケーションを何とか応援していきたいと思って、林野庁や文科省の職員もNPOや社団の人間も、手弁当でスポンサーを探し枠組みを作っています。そして高校を卒業したOB・OGたちが、次の世代のケアや教育などを担うようになっています。「森の"聞き書き甲子園"」というプラットフォームの中で、言葉のやり取りの向こう側にある、「愛」だとか「信頼」という、コミュニケーションのいちばんのベースの部分に触れられるということが、世代間を通していちばん感動を与えるんだということを本当に痛感させられています。

目次へ移動 "おぴネット" 夢を実現するための支援システム

飯島ツトム(CO-WORKS代表 コンセプター、おぴネット幹事)< http://www.opinet.jp/ >

戦後、私たちは、荒廃した日本をもう一度、戦後復興という形で立ち上げるために、私たちの新しい社会をつくるために、一つは企業というコミュニティ、二番目に学校というコミュニティをつくりました。それから家庭というコミュニティ...この3つで、日本を復興してきたわけです。
ところが、この3つのコミュニティではちょっと不足が出てきて、昨今のNPO・NGO、それから新しいボランタリーないろんな動きが出てきたというふうに思います。つまり、私たちの目指しているもの、望んでいるものというのは、知識をたくさん持つことでも、大きなお金を持つことでもないというふうに、皆さんが感じ始めたのだろうと思います。もっと生き生きとした、生命の潮流へもう一度戻っていきたいというような、潜在的な情動が起こってきているというのが、一番の大きな変化だと思います。

今年、ホームページの世界でも大きな動きがありました。ホームページの構築よりも簡便な即時性のある「ウエブログ」という、自分の日記のみを書いていくシステムを使いながら、自分のページを立ち上げる人たちが出てきたということです。そして、ホームページ、メール、ブログに続く第4のメディアとして、「おぴネット」を皆さんにお披露目したいと思います。コンセプトは、"Feel And Think"。Feel=感じることを大事にしようというメディアです。

「おぴネット」には、まず、ひとつひとつのコミュニティを指す"アイランド"という概念があります。このアイランドが、皆さんの目的、夢を実現化する"島"なんですね。暮らし、コミュニティの中にある多様性の海の中に、ひとつひとつのアイランドがあるという意味でもあります。今までは、ある目的で団体をつくるとき、組織をつくって、実行委員会、理事会があって...という構造だったんですが、ここでは「みんなでアイランド=夢を育てていきましょう」という考え方をします。

「おぴネット」にはソーシャルコミュニティネットワークとしての"名刺設定"機能があり、"アイランド"内の人に名刺を送ることができます。また、入会して"アイランド"を持つと、ひとりひとりが自分のページ"Myボード"を持つことができます。そこには"メール"機能と"フォト日記"、それから、自分が世の中に聞きたいことを聞ける"Myアンケート"機能があります。"Myアンケート"は、リアルタイムで棒グラフが表示され、パーセンテージがわかるようになっています。つまり、100万人が即時でアンケートに答え、今、何を考えて、何を感じているかということをリアルタイムでコミュニケーションできるツールになることができます。そして、眼目は"フォト日記"です。携帯から写真を撮って、その場で携帯メールでコメントを書いて送信すると、そのままWebに上がってしまうのです。フィールドワークや皆さんの日々の活動のときに、自分が感じたことをすぐ撮ってアップできる、おぴネット上の大事な機能の一つです。

この新しいツールを使って、「きのころ」というプロジェクトでは、わずか2カ月の間に約50人ぐらいの方々、いろんな専門家の方が参加をして、ひとつのプロジェクトを完成させました。おうちに帰られましたら、一度『おぴネット』を見ていただいて、それぞれのアイランドの会話を見てください。

目次へ移動 ITがつなぐコミュニケーションプラットフォーム

このセッションでは、ITを活用して活動を展開しているJFSとThink the Earthが、どのようにITをとらえ、コミュニケーションのツールとして使っているかについて、ジャパン・フォー・サステナビリティ(JFS)共同代表の多田博之さんと、Think the Earthプロジェクト プロデューサーの上田壮一が、話題を展開しました。 ふたりの話の中から、いくつか印象に残ったことばを通じて、JFS流、Think the Earth流のコミュニケーション術をご紹介します。

多田博之(ジャパン・フォー・サステナビリティ共同代表)

*舞台裏でもITが活躍
JFSでは、ネットワークでボランティア組織を作っています。300人規模くらいの人がいて、お互いにまだ会ったことがないとか、海外からの参加もあってチーム編成をしています。"情報"を検索するチームがあって、それを日本語にするチームがいて、英訳するチームがいて、ネイティブチェックするチームがいて、webに載せるチームがいて...というコミュニティ編成がなされていて、ひとつの流れ作業のしくみを、私のパートナーの枝廣淳子がつくったんです。」表に出ているところもネットなんですが、舞台裏もネットで全部回しているというのが大きなひとつの特徴です。

*多様なものをつなぐ21世紀の価値創出モデル
NGOでわりと多いのは、例えば温暖化防止だとか、生物多様性とか、地域の環境保全とか、特定テーマを深堀りする、垂直型だと思うんですね。JFSやThink the Earthはどちらかというと水平型で横に広がるオープンプラットフォームの組織です。コミュニケーション・アンド・ラーニングというのがひとつのキーワード。20世紀はどちらかというと差異=差を利用して価値を生み出すという価値創出モデルだったと思いますが、21世紀の価値創出は多様なものとか一見関係のないものをつなぐことで新しい価値を生み出す価値創出のモデルだと信じています。

*萃点(すいてん)=クロスオーバーポイント
これは、南方熊楠が「森羅万象すべてつながっている、そのつながりのなかでひとつ価値を見出す場が必ずある」...そしてその場のことを南方曼荼羅という曼荼羅概念のなかで萃点(すいてん)と呼んだんです。我々は、この複雑な世の中でそういう萃点になれたら...ということでこの場(JFS)をデザインしています。

*環境は最大のコミュニケーション資源
人は何でつながるかと言ったときに、環境は最大のコミュニケーション資源だとよく言っているんです。環境というのを無視して生きられる人も生き物もいませんし、環境であれば人はすべてつながるだろうなということで。

*風景の進化
風景というのは結局自然界の上に乗っていますが、ある意味で人がつくってるんだと思うんですね。webというヴァーチャルな場であれ、こういう現実空間であれ、ひとつの風景というのは人が作って人の手で進化させていく。要するに風景は人の手で変えることができるんだと僕は思っていて、それが社会の進化につながると思うんです。

上田壮一(Think the Earthプロジェクト プロデューサー)

webに、プロジェクトの余地を残す
商品を作ったりする場合、例えば出版社もメーカーもそうだと思うんですが、ものをつくってお店に流して売ると、そこで終わってしまうことが多い。そうではなくて、手に取った瞬間に我々との関係が始まるわけです。ただ本を読んで「面白かったなぁ」だけではなくて、Webサイトにアクセスしてもらえると、その先にアクセスできる余地が残してあるんです。」常に私たちのプロジェクトには余地が残っていて、その部分をwebに置いてある。そこでまたコミュニケーションができる。ひとつのプロジェクトがぐるっと回ると、また次のプロジェクトが生まれるという可能性がある。その可能性を開いておくといいですね。

*情報発信から情報受信へ
ネットコミュニティを立ち上げる、または運営する際、情報発信はもちろん重要なんですが、それよりも、"聞く=受信する"ということに重点をおいてコミュニティーをデザインしたときに、がらっと発想は変わると思うんですね。これは例えば空間をつくるときも同じですね。

*人の息づかいとつながり感
ネット上でも、やっぱりそこに人がいるんだな、誰かが作っているんだなっていう気配だとか、同じサイトを世界中の人たちが見に来ているんだなっていう気配みたいなこととかを感じられるようなデザインができないかな、ということを思っています。 ブログはインターネットらしさを非常によく研究されて出てきているツールだと思うので、最初からつながり感というのが、例えばトラックバックだとかコメントという機能として入っています。これからはたぶんこうしたツールが主流になっていくと思うんです。インターネットであることの意味は、ただやっていればいつか繋がるということではなくて、そこにすでに繋がり感というのが醸し出されているというのがすごい重要だなって思っているわけです。

セッションの最後に、Think the Earthの上田から"ヒューマンクロック"というwebサイトが紹介されました。非常にシンプルなアイデアなのですが、"情報受信型"で"人の息づかい"と"つながり感"が感じられるサイトの実例として、参加者からも絶大な支持を得ていました。
humanclock.com < http://www.humanclock.com/ >

目次へ移動 つながる、見つける、育つ

おしまいに、セミナーのサブタイトル「つながる、見つける、育つ」について、3人のゲストスピーカーと主催側の2人に語ってもらったことの中から、いくつかご紹介します。それぞれが、とてもシンプルなメッセージでありながら、ついつい忘れがちなことばかりです

*遠くにいてもつながれる
1本の木から贈答用でとれるりんごの個数というのは1~2割しかないんですね。残りの家庭用のものをどう売るのかっていうことが非常に重要になってきます。その時に、飯島さんや最近お付き合いをしている東京の人たちに、何かいい名前がないかなって相談してついたのが「めんこいりんご」っていう名前だったんですね。飯島さんは「三上さんが風車を見てめんこいなって思うっていうのが浮かんだ」と言ったんですけど、コミュニケーションの中からそういうものができたっていうことが、私はうれしかったんです。遠くにいればいるほどなかなか風車を直接見ることはできないし、我々が話をすることもできないので、ネットでその代わりができないかということを考えています。資金集めのときも、もっとネットを上手く使えればいいなということを実感しています。(三上)

*大事なのは"感じている"こと コミュニケーションをつくるとき一番最初に大事なことが、"感じている"ということなんです。アイデアの原点は感動だというふうに思っています。ITだからということではなくて、個々の人間がインタラクティブであるということだと思います。(飯島)

つなぐこと、受け止めること
僕たち、背広着てこんなことやっている人間たちは、会社にいる時もNPOやるときも「まず愛について話し合いましょう」なんて1回もないわけですよ。経営会議に出て「このプロジェクトは非常に感謝が溢れている」なんて、誰もしないわけです。だけどそれが当たり前の価値観につながっていかないと、本当に命がつながっている社会なんて作れないと思うんですね。その時にネットっていうのはどういうものを流していけるのか...。その中で"聞く"ということは、命全部を受け止めることですよね。つなぐことと受け止めること。その両方の行為がとっても重要になってくるんだろうな。(渋澤)

*ワクワク感をしかける
(先ほど紹介された"ヒューマンクロック"は、)多様性がそこにあるぞっていうことと、時の流れが感じられるということと、生きているぞっていう命の叫びみたいなね、その3点セットがあるので素晴らしいのかなと思ってみていました。今後JFSのネットでも、ワクワク感とか楽しさみたいなことを仕掛ければ、裾野が広がるかなということを考えました。(多田)

*ひとりひとりの頬が緩む仕事
製品のデザインコンセプトをやったりするときに、"頬が緩む"っていうのが1つのモノサシなんですね。今の教育は、たくさん知識を知っていることやたくさん持つことが目標だったりしますが、ここにいるひとりひとりの皆さんが頬を緩ますっていうことをゴールにご自身の仕事を考えてみたら、少し世界は変わっていくんじゃないかなというふうに思います。(飯島)

*ネットの良さは個人がつながるところ
ネットの良さっていうのは、同じ思いを持った人を、地域とか関係なく全世界探し当てることができること。気づいた人がアクセスしてくれる。しかもそれが瞬時につながる、個人個人がつながる。「私は企業でございます」といって来る人は1人もいなくて、どこそこの誰々です、というところから必ず来るわけで、個人がつながるんですね。(上田)

*言葉を使わないコミュニケーションにヒントが? ノンバーバルというのは、言葉を使わないコミュニケーションのことです。私たちは日頃言葉を交わしながらも、相手の表情、色、着ているもの、風景といったものから刺激を受けながらコミュニケーションしている存在なんですけれども、このへんに大きなヒントがあるかもしれません。(飯島)

目次へ移動 受信力と血の通った会話のたいせつさ

「ITとコミュニケーション」がテーマのディスカッションだと、とかく構造の工夫や技術的な話題になりがちですが、コミュニケーションの基本は対面でも電話でもメールでも同じで、伝える気持ちと受け取る気持ちが大切なのだと、このセミナーを通じて改めて認識しました。ブログやメール、ホームページなど、ITもツールであって、そこに血が通って初めて、コミュニケーションの中でITならではの即時性、空間を超えたコミュニケーションなど、必要な役割を果たすことができるのですね。

相手の立場に立って、相手の言葉や表情を受け取ることで、コミュニケーションが豊かになっていく...家族や友人との会話に始まり、組織間、国家間の対話にいたるまで、基本はそこに血が通っているのだということを忘れずにいたいものです。

リポート Think the Earthプロジェクト 原田麻里子
写真 ジャパン・フォー・サステナビリティ 小田理一郎

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