百年の愚行(ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY)
添田唖蝉坊著/日本図書センター

1872(明治5)年生まれの演歌師の自伝。「演歌」とはそもそも「演説」を「歌」にしたもので、要するに政治的なアジテーションを路上で歌ったものだ。章扉に引いた「金金節」は1925年に大流行したが、いまでもそのまま通用する内容。人間はいつの時代でも「カネ」に踊り踊らされる存在なのだろう。唖蝉坊はレコードを嫌って録音を残していない。『添田唖蝉坊・知道を演歌する』(立光学舎)など、土取利行のCDをぜひ聞いてほしい。