百年の愚行(ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY)
開沼博著/ダイヤモンド社

ファーストフード店を「宿」として「移動キャバクラ」で生計を立てるホームレスギャル、シェアハウスを舞台とした貧困ビジネス、「中国エステのママ」の茨の道......。グローバル化とともに格差が拡大する一方の現代日本には、マスメディアなどではなかなか取り上げられない深い闇がある。気鋭の社会学者が、自らその闇に飛び込んで書き上げた渾身のルポルタージュ。「あってはならぬもの」が生まれ、不可視化された過程がよくわかる。