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2018.01.03 | 河内 秀子

食品ロスを減らせ! ベルリンに食品アウトレットの専門店がオープン

「SirPlus」創業者の3人。左から、ラファエル・フェルマー、スタートアップの起業家アレクサンダー・ピウッティ、ベルリン工科大学の学生時代からフードシェアリング活動に関わり、ソフトウェア開発などを担当しているマーティン・ショット

まだ食べることができるのに廃棄されてしまう食料品。 世界中で大きな問題となっている、この「食品ロス」。2015年にはフランスで食料廃棄禁止法が成立し、2016年にはデンマークに賞味期限切れの食品専門のスーパーマーケットができました。

ドイツからも、廃棄されるはずだった食材を使ったレストランや、レストランの残り物をシェアするアプリ「Too Good To Go」など、様々なフードレスキュープロジェクトをご紹介しました。そして、2017年9月には、“フード・アウトレット”をうたう「SirPlus」がベルリン市内にオープン! まだ美味しく食べることができる食品が破格の安さとあって、大きな話題を呼んでいます。

市内中心部のショップングストリートにオープンしたお店には、オープニング前からお客がつめかけた

店頭に並んでいるのは、賞味期限ギリギリなものだけではなく、製造ラインから外された食品、輸送時に傷がついた缶や、前日のパン、規格外の野菜などもあり、価格は最大7割オフ。オーガニックスーパーマーケットチェーン「ビオカンパニー」や、卸売りの高級食材スーパー「メトロ」などがパートナーとして名を連ね、集まってくる“商品”は、14万点にものぼるそう。厳しい検査・選別も欠かさないとあって、これが廃棄処分されてしまうの?! と驚く品揃えです。

70平米のお店は手狭になり、現在300平米以上の店舗を探しているという ©Maja Seidel

創業者の1人、ラファエル・フェルマーはフードシェアリングの活動家。2010年から5年半、お金を全く使わない生活を実行し、食料品の約3分の1が廃棄処分される現状を変えたいと、2012年からオーガニック・スーパーマーケットチェーンに働きかけ、フードシェアリングの活動をスタート。クラウドファンディングで資金を集め、この「SirPlus」をオープンしました。連日満員という、店の成功を受け、2017年12月には、商品を詰め合わせた「レスキューボックス」の宅配をスタート。

2018年にはフランチャイズ店を展開し、国内外でチェーン化していきたいと考えているそう。また、「SirPlus」が築いた食品ロスの仕入れから管理、仕分けまでのシステムを、ホームレス救済のための余剰食品を分配しているNPO向けに応用することも計画しています。

河内 秀子
河内 秀子(かわち ひでこ) 地球リポーター

ドイツ ベルリン在住 東京出身。2000年からベルリン在住。ベルリン美術大学在学中から、ライター活動を始める。 現在雑誌『 Pen』や『 料理通信』『 Young Germany』『#casa』などでもベルリンやドイツの情報を発信。テレビのコーディネートも多数。http://www.berlinbau.net/

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