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contents

2022.05.19

【超文化祭2022】小学生から企業まで、持続可能な社会に向けたアクションを共有(前編)

2022年3月22日、第3回「みらいをつくる超・文化祭」がオンライン開催されました。今回は学生から企業まで、約100名が参加。持続可能な社会に向けたそれぞれのアクションを共有しました。本記事では、その模様をお伝えします。
(当日のプログラムはこちらから)

国連広報センター所長 根本かおるさんより基調講演

根本さん:ロシアがウクライナに侵攻を続けて、4週目に入りました(超文化祭当日、2022年3月20日時点)。戦争や紛争の一番のしわ寄せは、民間人です。産科病棟や市民が避難している劇場への攻撃もありました。第二次世界大戦後、曲がりなりにも守られてきた「国連憲章」をはじめとした国際秩序を、公然と破る行為が続いています。

新型コロナウイルス感染症の流行は3年目に入った今、「格差」がますます拡大しています。コロナ禍の2年間で、世界の最も豊かな富豪10人の資産は2倍以上に増えた一方、2020年には、新たに1億2400万人規模の人が極度の貧困へと追いやられました。国際社会が何十年にも及んで取り組んできた貧困削減の努力が水の泡となってしまったのです。その矢先に、ウクライナ危機です。

こういった状況の中で、大きな打撃を受けるのはギリギリの暮らしをしている人々、地域、国。ウクライナ危機の影響だけでなく、以前から続く気候変動の影響もあり、世界の食料価格や燃料価格は高騰しています。発展途上国など、もともと債務不履行の瀬戸際にあったような国々は、「必需品の価格高騰」によって一気に崖から突き落とされてしまうような状況です。それをなんとか、国際社会で救っていかなくてはいけません。

アントニオ・グテーレス国連事務総長は2021年9月「Our Common Agenda(私たちの共通の課題)」として報告書を出しました。その中では「もう一度多国間主義を再活性化して、国際社会が団結しなくてはいけない」と訴えています。

2022年に発生したマダガスカルの洪水の様子。昨年同国では大干ばつも発生している。
© UNICEF/Rindra Ramasomanana

そして忘れてはならないのが「気候変動」。2022年秋には、IPCC(気候変動に関する政府間パネル)による第6次評価の統合報告書が公表されますが、気候変動の影響は、より広範囲により速いスピードで進んでいます。IPCC第2作業部会の報告書によると異常気象は同時発生しており、「適応の限界」も既に超えていることが分かっています。

グテーレス国連事務総長は「世界の気温上昇を1.5℃に抑えることが不可欠だ」と訴えています。また、ウクライナ危機を指して「この危機で起きていることからあまりにも明らかなのは、化石燃料に頼り続けていると、世界経済とエネルギー安全保障、地政学的な衝撃と危機に対して脆弱になってしまうことだ」と発言しました。目の前の危機ばかりでなく、中長期的な問題がある。これを1つの機会として、エネルギーの地産地消や再生可能エネルギーに、大きく舵を切る必要があるのです。

2022年11月には、気候変動枠組み条約第27回締約国会議(COP27)が初のアフリカ開催となります。前回のCOP26では、思うような結果には至りませんでした。COP27で各国は、1.5℃上昇に抑えるための、より強化したCO2削減策を持ち寄らなくてはいけません。11月のCOP27を目がけて国連では、機運を高めるカレンダーを組んでいます。

ここで皆さんに強調したいのは、一般市民一人ひとりや、一つひとつの企業のアクションが世の中を大きく変える力を持っている、ということ。国連本部が主導するキャンペーン「ACT NOW」では、国連が持つ様々なデータや分析を元にした「効果の大きな10のアクション」を提唱しています。たとえば節電であったり、野菜中心の食生活、ゼロウェイストを率先してみるなど。10個目には「声を上げること」とあります。みなさんが声を上げ、自治体や政府の制度・施策・法律を変えていく、国際社会を動かす。そういったことも重要なアクションの一つです。

根本さんの基調講演のあと行われたトークセッションは、Think the Earthインターンの落合航一郎さん(慶應義塾大学2年)の進行により行われました。阿部凜さん(宮城学院高校2年)、島崎恵茉さん(東京都立武蔵高校3年)、山藤希葉さん(新渡戸文化中学校1年)の3名(所属と学年は開催時)から根本さんへ率直な問いが投げかけられました。

人類のレジリエンスと、心の回復の難しさ

落合さん:今日は中高生3名の方にお越しいただき、根本さんへの質問を、事前に考えてきてもらいました。さっそく島崎さんから質問をお願いできますか。

島崎さん:はい。先ほどの基調講演でもあったように、昨今の国際情勢では辛く悲しい現実が多くあると思います。そんななかで「国連で働く」ということに対する思いや、お仕事との向き合い方について教えてください。

根本さん:私は日々、人類のレジリエンスを信じたいと考えながら、日々の仕事と向き合っています。社会を作り上げていくには、たゆまない努力と長い時間がかかる一方で、ウクライナ侵攻が如実に表しているように、平和はいとも簡単に崩れてしまう。そういった現状を見るとやるせない気持ちが強く湧いてきます。なぜ人類は歴史から学ばないのだろう、と。

しかし人類は、そういった困難から何度も回復をしてきました。人類には乗り越える力、回復する力があります。完璧ではないけれど、新しい世の中を築き上げていく力。そういったレジリエンスを信じたいという気持ちがあります。

ただ「心の回復」は、もしかすると物質的な再生よりも難しいんです。私は長年、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)で仕事をしてきました。バルカン半島のコソボで仕事をしたこともあります。コソボでは民族間の緊張が残っており、あまりにも辛い状況に身を置き続けると、本来持つべき人への共感力や思いやりを持てなくなってしまうんですね。胸が張り裂けんばかりの苦しい経験は、PTSDの発症など、長くその人の心を蝕みます。

国連という組織も、職員のメンタルヘルスに対応しようとしてくれています。特に紛争地帯や緊急人道支援などストレスが多い業務に携わる職員は、一定期間働いたら休暇をもらって自分自身を日頃の仕事や激しい仕事から距離を置いてほっと一息つく瞬間を持つ制度があります。そういったことを意識的にやっていかなければ、持続可能な形で働くことができません。人々の心のケアは、今後はより重要になってくるのではないでしょうか。

島崎さん:余裕のない状態に置かれると、本来思いやるべき人に思いやりを持てなくなるというのは、とても共感します。私も課外活動をするなかで、少し活動から距離をおきたいなと思ったり、周りの友人でも一度活動から離れざるを得ない人を見たりしてきました。心の健康の問題は誰しも抱える問題ですよね。「国連の仕事」というと遠い存在でしたが、同じような部分があるんだなと感じました。

SDGsは「2030アジェンダ」の一部。ビジョンを意識しよう

落合さん:いつも緊張状態ではなく、心のケアや休息をとることは誰しも必要だなと思いますね。では次に、阿部さんからも質問をお願いします。

阿部さん:私からは「日本のSDGsの取り組み」について質問させてください。学校教育やビジネスの中でも「SDGs」という言葉の認知は高まりましたが、言葉ばかりが先行し、表面的なものになってしまっている面があると思います。根本さんは、日本のSDGsの取り組みをどう見ていますか?

根本さん:SDGsのバッジを、ここまで多くの人がつけている国ってなかなかないんですよ。日本を訪問する国連の高官たちがいつも驚いていることです。

そもそもSDGsとは「持続可能な開発のための2030アジェンダ」という大きな文書の一部。それを読むと、SDGsは「このプロジェクトはSDGsの何番のゴールに紐づいています」とアピールするためのものではないと分かると思います。2030アジェンダに書かれている大きなビジョンや目指すべき方向まで意識してSDGsバッジをつけている人は、どれだけいるのだろうか、という疑問はありますね。ぜひ2030アジェンダを読んでいただきたいです。

また、日本にもっと期待したいことが2つあります。一つはジェンダー不平等の問題です。多様性のある社会の実現は、義務感で対応するものではありません。多様性こそ、社会活動の力の源泉なのです。多様な人々が活躍するからこそ企業活動が活性化したり、成熟したりするのだと、もっと広く認識されるべきだと考えています。

もう一つは気候変動への対応です。日本政府は2020年、菅首相によって「2050年にはネットゼロを達成する」と宣言しました。2030年までには温室効果ガスの排出を46%削減するという宣言もしています。しかしそれは高い目標で、社会のいろいろなレベルで最大の努力をしないと辿りつきません。効果の大きなアクションをどんどん推進する必要があるんです。

落合さん:2030アジェンダに関しては僕も先日、本を読んで「そうだ、2030アジェンダの中の一つがSDGsだったな」と再認識しました。実際目を通してみると「誰一人取り残さない」という文言や、環境・経済・社会を調和して解決を目指していこうなど、ビジョンが書かれています。阿部さんはお話伺っていかがですか。

阿部さん:日本におけるジェンダーや多様性については、私も課題があるなと思っています。学校現場でもまだまだ浸透していないなと感じるので、自分自身の周りから働きかけていけたらなと思いました。

一人のアクションを、大きな動きにするためには?

落合さん:最後に山藤さんからも、質問をお願いします。

山藤さん:部活の先生や周りの友達など、SDGsについて知らない人もまだまだ多いのですが、どのように伝えるとよいでしょうか。根本さんが大切にしているポイントやコツがあればおしえてください。

根本さん:ご質問ありがとうございます。SDGsや持続可能性というキーワードに対して、”肌感覚”をもって腹落ちしているのは、まさに10代の皆さんだと思います。私自身も今回のイベントで、みなさんから学んでいる部分が多いんです。なのでぜひ先生方に、皆さん学生から、SDGsや持続可能性について、教えてあげるといいんじゃないかなと思います。

伝えるときに大切なのは、相手に「自分ごと化」してもらうこと。どんな人に話すか、どんな場で話すかによって異なりますが、自分ごとにしてもらうための導線は必ずあります。まずは「いかに危機的、深刻な状況にあるか」「あなたとどう関係しているか」「このまま放っておくとどうなるのか」など現状を知ってもらうことから。そして「あなたは例えばこんなことができます」という具体的な部分を伝えます。そして最後に「じゃあ、あなたはどうしますか?」ということで、実際のアクションに繋げていく。このステップが重要です。

落合さん:僕は大学の友達とかに「今こんな社会課題があって、こんなことしているんだよ」とか、積極的に話したりしますね。話してみると「そうなんだ」とか「へ〜すごいね」とか反応があるので、例えば「今度いらない服を集めて、一緒にバッグを作ってみない?」とかって、どんどん巻き込んでいくんです。友達同士で楽しみながらできるアクションもたくさんあると思いますね。

根本さん:まさに、講演でご紹介した「ACT NOW」の一つ、「声をあげる(Speak up)」ですよね。いかに大きな動きにできるかという視点は、政策や制度、法律を変えるとか、そこまで思い至らなくても、まずは自治体、学校、友人など、身近なところから始まって、大きな存在への働きかけになることもあると思います。

落合さん:この超文化祭に参加するのも一つのアクションだと思いますし、今後も知識を深めつつ、行動をしていきたいなと思います。ではトークセッションはこれで以上になります。阿部凛さん、島崎恵茉さん、山藤希葉さん、そして基調講演もしてくださった根本かおるさん、ありがとうございました。

後編はこちら

▼過去に開催したレポートは以下のリンクよりご覧いただけます▼
みらいをつくる超・文化祭 レポート

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