百年の愚行(ONE HUNDRED YEARS OF IDIOCY)
東浩紀著/ゲンロン

1986年4月、ウクライナ北部のチェルノブイリにある原発で、人為的なミスによってメルトダウンが起こり、原子炉が爆発。世界中に放射性物質が飛散する史上最悪の原発事故となった。事故の25年後に出版された本書は、旅行ガイドの体裁を取っている。現地の人々への取材、多くの論考、鼎談、情報ソース紹介など盛り沢山。忘却に抗するための素晴らしい試みだ。後に、同様のコンセプトで『福島第一原発観光地化計画』も刊行された。